指原監督が予想以上に有能で新たなヒロイン誕生に泣かされる「尾崎支配人が泣いた夜」 | キネマ画報

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名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。

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自分はSKEヲタですが、48グループ全体も広く浅く見てきました。

HKTはSKEが応援に行っていたころの初めてのはるっぴの生誕公演を劇場で観ています。

さしこが移籍決定し、まだ舞台に立つ前くらいのことです。

さらに全国ツアーと一昨年のSSAの単独コンサートも観ています。あと博多座公演も去年の夏に観に行きました。

選抜クラスのことは知っているレベルです。

推しはSKEと兼任していたボスこと田中菜津美です。

映画はりこぴと指原の対談から始まり、彼女は一人のヲタのガンバりでのしあがってきたことが語られます。

それから1期生、2期生、3期生のグループインタビューとインタビューきっかけでHKTのヒストリーと推されメンたちと劇場を支えるメンバー、ドラフトメン、「しぇからしか!」の選抜を決める会議、いーちゃんの卒業といもむchu!の絆、紅白落選、映画主題歌の選抜発表などが主な内容です。

指原は監督ですが、出演者でもあり、物議を醸しそうな場面では編集風景を挿入し、構成作家との対話でなぜこの場面を入れたのエクスキューズしたりするのが独特で、松本仁志監督が「R100」でおかしな場面の後に老監督を登場させて言い訳していたのに似ています。

ちなみにその場面はヲタつながりで5人卒業事件に触れるかどうか、明らかにコントな武井壮登場シーン、選抜会議について。

ヲタつながりメンに関しては今よその事務所の子もいるので許可がとかいいつつ、HKT御披露目場面で卒業メンの何人かは映っていたりします。

スキャンダルから干されに転じた(映画では天狗だったからとされているけど)村重も家庭訪問があり、タレント事務所に所属している村重の妹のコメントも傑作でした。

SKEに移籍した谷もドラフトメンと絡んだり、いーちゃんの卒業発表などで登場し指原の谷愛が伺いしれます。

興味深いのは推されメンの苦悩にかなりの時間をさいていること。
初代センターはるっぴ、オリジナル曲センターで抜擢のめる、他にもめるの相方みお、AKBセンターのさくらたん、さくらたんの後にロリ枠で推されたなこみく。
なこみくが今や人気格差でなこたんが握手会滑走路で悩んでいるとか知りませんでした。

いいなと思うのは公演で指原のアンダーをしているあるメンバーがクローズアップされていること。

彼女は現総監督のゆいはんがまりこ様アンダーで頑張っているメンバーとして、最初のAKBのドキュメンタリーで見いだされたときように紹介されています。

後半の「しぇからしか!」選抜会議から発表に至る流れが運営~メンバー~ヲタ~メンバーの順でリアクションが見せられるのもなかなかの流れで、冒頭のりこぴとの対話がここにしっかり聞いてきます。

エンド曲への盛り上げ方も見事で、沢山のメンバーにも触れているし、ファンにとってはこれ以上ない仕上がりかも。

指原監督の一番の功績はよそ行きじゃないメンバーの素を引き出せているところだと思います。

現役メンバーの監督がインタビュアーであり、リポーターであることが大きいです。

やはりメンバーはメンバーにしか見せない顔があるから。

一般の映画ファンはほとんど48Gのドキュメンタリーなんか観ないと思いますが、名古屋だけど客席がほぼいっぱいで過去の48Gのドキュメンタリーでは一番勢いを感じる客入りでした。

自分はじめお客さんたちのすすり泣きもやたら聞こえてきたし、指原の監督起用は大成功だったと思います。

SKEのドキュメンタリーもかおたんに監督して欲しかったとつくづく思います。