
ジョシュ・ブローリン、ジェイク・ギレンホール、キーラ・ナイトレイといった演技派たちの共演に惹かれて観に来ました。
ジェイソン・クラーク、サム・ワーシントンといった最近のターミネーターな二人もいます。
物語は1996年に起きた実話がベース。
1996年、ロブ・ホール率いるAC社商業登山隊とスコット・フィッシャー率いるMM社商業登山隊は協力し合って、エベレスト登頂を目指すが、途中体調を崩すものが出たり、ロープが張っていない場所があったりで、予定を大幅に遅れて登頂に成功する。
しかし、下山途中さらに体調を崩すものがあったり、嵐に巻き込まれたりで、多くのメンバーが遭難。
無事に下山出来た者は…
以下ちょっとネタバレ。
ロープが張られていなかったり、酸素ボンベが不足したりのトラブルがシェルパのせいみたいに描かれていますが、そもそも商業登山が無謀だったんじゃないかと思える映画です。
原作はこの登山に同行したライター。
彼はライターなので、他の登山者より優遇され無事に下山しています。
この悲劇はライターの同行とは無縁とは言えない感じもあります。
メンバーに日本人女性がいたりするわりにこのニュースがまるで記憶にないことにびっくり。
当時、この事故はどの程度報じられたのか?
ジェイソン・クラークが主人公でロブ・ホール、ライバル会社のスコット・フィッシャーにはジェイク・ギレンホールでした。
ジェイソン・クラークは「ターミネーター ジェニシス」でのジョン・コナー役が、記憶に新しいですが、娘にサラと名付ける場面でジョンが母の名前をつけているような錯覚を覚えました。
ジェイク・ギレンホールは「ナイトクローラー」の怪演のあとだけに、お腹の調子が悪いとか言って遭難するのが信じがたかったりします。
ジョシュ・ブローリンは登頂も出来なかったテキサス野郎でした。
でも後半の意外な展開がジョシュ・ブローリンっぽかった。さすが元グーニーズ。
登頂場面では顔が見えない場面も多く、誰が誰やらわからないことしばし。
せっかくの過酷な現場での熱演も誰だかわからないままだったりします。
一番意外なのはエベレスト登頂場面があっさりしていること。
まあ登ることより、その後の悲劇メインな作品だからだろうけど、商業ツアーのせいかエベレストに登ることのすごさがライトです。
いまだに遺体が発見されてなかったりするので、実話といってもわからないことが多いはずだし、映画に描かれる途中で命を落とす人たちの姿は創作なのかな。
とはいえ、エベレストの風景は全くリアルでどこまで実景かわからないほど。
同時にIMAX隊が登っていたけど、IMAX隊が撮影に成功していたならその映像を見せてほしいと思いました。
芸人なすびがこんな過酷な場所に行っていたことにびっくり。
去年のベースキャンプの動画の現場がよくわかる映画でした。