ちゃんとエロくて禍々しいパク・チャヌク映画になっている「イノセントガーデン」 | キネマ画報

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名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。



キム・ギドク、ポン・ジュノ、キム・ジウンと並び新作が待ち遠しい韓国映画監督パク・チャヌクの新作ですが、ニコール・キッドマンやミア・ワシコウスカらハリウッドスターが出演している英語の作品です。

キム・ジウンの「ラストスタンド」はキム・ジウンらしさより主演のシュワルツェネッガーのカラーが強い仕上がりだったのはちょっと残念でした。

パク・チャヌクはどうか?

感覚が繊細すぎて世間から隔離されて育ったインディアは18歳の誕生日に大好きな父を事故で亡くす。

父の葬儀に現れた叔父のチャーリーはそのまま母と二人で暮らす家に居着く。

得たいの知れない雰囲気の彼に母は夢中になるが、父の机の引き出しにあった手紙から、チャーリーはインディアに近づく為にこの家に来たことがわかり・・・

母がニコール・キッドマン、インディアがミア・ワシコウスカ、チャーリーがマシュー・グードで、ほぼこの三人で展開します。

子供が殺されたり、残酷な殺人シーンがあったり、キレイな血しぶきがあったり、ミア・ワシコウスカがきっちりとシャワーを浴びながら、〇〇ニーするという場面があったりで出演者がハリウッドスターであっても容赦なくエロかったり、エグかったりする場面を盛り込んでいて非常にパク・チャヌクしている映画でした。

韓国作品ほど生々しいエロスはないものの、今回のキャストや内容に相応しいエロさがあります。

ミア・ワシコウスカは今まで観てきた彼女とは別人のような演技ぶりで、ニコール・キッドマンを相手に堂々たるヒロインぶりを見せます。

ところどころ石井隆監督みたいな描写もあり、影響されてるのかと思ったりも。

脚本が「プリズン・ブレイク」の主演俳優ウェントワース・ミラーというのもびっくりなほど、女優が立っている映画でもありました。

この映画は関わったみんなウィンウィンな珍しい成功作かも。