現代の吸血鬼はネットの自殺サイトで獲物を見つけるでござる「ヴァンパイア」 | キネマ画報

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名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。

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岩井俊二久々の劇映画はなぜかオール海外ロケでなぜか日本人は蒼井優一人だけ出てました。 

高校で生物の教師をしているサイモンは、週末自殺サイトで知り合った自殺志願者と落ち合い、血を抜き取る方法で自殺幇助し、その血を飲んでなんと生き長らえています。 

そんな彼には痴呆の母がいて、部屋に軟禁状態。 

そんな彼を母を保護した警官は気にかけ、自分の妹とカップルにしようとセッテングするが…

「トワイライト」をきっかけに人気ジャンルになりつつあるヴァンパイア映画からロマンスとか超能力とかなくして、極めて現実的に吸血鬼を描く試みをした作品です。 

自殺サイト以外にも吸血鬼のオフ会に参加したりして、吸血鬼きどりの変態野郎につきあわされたりもするので、エグいシーンもあって、そこでカップル客が帰っていきました。 

中盤はなんか自殺マニュアル的な展開もあってなんかもういやーな気分になりかけますが、女の脚についたヒルの毒を吸い出すふりして血を飲む官能的な場面もあったりして、なかなか最後まで寝ることなく観てしまったのも確か。 

岩井俊二はこれをきっかけにコッポラみたいにホイホイ新作を作ってもらいたいものです。