
日本公開が決まる前から海外のサイトで予告を見てこの日を待ちわびてました。

昔だったら二本立ての一本なキワモノホラーです。
シャム双生児の分離手術の名医であるハイター博士は外科医を引退し、ある実験に没頭していた。
そんな博士の家にヨーロッパをレンタカーで気ままに旅する二人のアメリカ娘が。
二人は博士に薬を飲まされ意識不明に。
目覚めたときにはベッドに拘束され、博士から恐るべきムカデ人間手術の計画を聞かされる…
ムカデ人間は人間の口と肛門を接合する手術で、今回は三人を接合。
なんと先頭は日本人のヤクザなアンチャン。そこにアメリカ娘が接合されます。
舞台はドイツなのでドイツ語、英語、日本語が混在する不思議テイストのホラーです。
人体接合系の改造人間といえば乱歩の「パノラマ島奇譚」とかありますが、ここまであからさまなのって意外になかったかも。
わりと中盤くらいでムカデ人間が完成し、そこからはちょっとしたプレイが続き、結構笑えます。
ハイター博士がいかにもマッドサイエンティスト面で、アンディ・ウォーホール製作、ポール・モリセイ監督のホラー映画におけるウド・キアーを彷彿とさせます。
明らかに低予算で低俗な内容ですが、きょう観た三本の中では一番楽しい作品でした。
理屈っぽいドキュメンタリーや技術が空回りしている3D映画より、この低予算ホラーの方が映画的な面白さに溢れ、見応えあるという不思議。
映画は予算じゃなくて気持ちが大切ということを教えてくれます。