
公開1週目がランキング10位とふるわなかったアトムのアメリカ版。
今日観るのは日本語吹き替え版です。
観ました。
今までに観た手塚作品でワーストといえる退屈さです。
お馴染みの手塚キャラは申し訳程度にしかいなくて、醜悪なデザインのオリジナルキャラが希望のない未来都市で不毛な争いをする物語。
手塚が描いた夢のような未来世界はなく、ダークな世界でアトムはひたすら陰気くさい。
何から何まで手塚作品に通じる物がないこの映画に日本で客が入らないのは当然の結果だろう。
しかもハリウッドで映画化と宣伝されても実際に映像を作っているのがアジアの下請け会社であることをエンドロールで知って愕然としました。
こんな愛のない環境で復活させられたアトムが不憫で哀れだ。
手塚真は父の作品を守る気がないらしい。