国立がん研究センターは、肺がんにおける多剤併用の臨床試験が、死亡例が多数に及んだことにより中止したと発表した、との報道があった。
治療を受けた患者数148人のうち11人が死亡(7.4%)したという。肺がんの患者に免疫チェックポイント阻害薬オプジーボと化学(抗がん剤)療法とを併用する試験だったようだ。
抗がん剤とオプジーボの併用、抗がん剤とオプジーボとヤーボイの併用とで比較試験が行われていたとのことだ。
関係者は、7.4%の死亡率は高く、その原因は不明としつつも、ヤーボイとの併用のリスクをコメントしていた。
アメブロの前立腺がんの患者さんでもドセタキセルとオプジーボの併用治験を受けていた方がおられた(プラセボの可能性もあったとのことだが・・)のを思い出す。
既存の抗がん剤治療に加えて免疫チェックポイント阻害剤併用の試みは、私も含めて、対象の患者にとって希望の星だ。どうか、良い成績で承認を勝ち取ってほしいと祈るような気持ちでいるのだ。
がん種は異なるが、今回のことは、残念でならない。
お亡くなりになった患者さんには心からお悔やみを申し上げたい。ぜひ、原因が特定されて、改良の上、多剤併用の治療法が確立されることを祈りたい!