東大阪市 近鉄布施駅周辺 | れぽれろのブログ

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今回は大阪府の東大阪市、近鉄奈良線と大阪線が分岐する駅である、近鉄布施駅の周辺の写真を並べてみます。
布施駅は現在の我が家の最寄り駅ですが、今月末に引っ越すことになりましたので、これを機会に駅周辺の写真を残しておこうと思い、つい先日歩いて写真を撮ってきました。なので、今回は布施駅周辺の紹介というよりは、個人的な思い出の記録という意味合いが強いです。

布施駅は東大阪市の西の端っこにあり、西に少し歩けばもう大阪市です。東大阪市は昭和中期に布施市・河内市・枚岡市の3つの市が合併してできた市(いわゆる昭和の大合併のころにできた市)ですが、このうち旧布施市の中心であったのがこの布施駅周辺です。
駅周辺には商店街のアーケードがあちこちに伸びており、現在でも商店街がかなり機能している街です。とくに駅の西側にはかつては映画館などもたくさんあり、大阪府内でも有数の歓楽街であったようですが、現在は映画館はすべて閉館、かつてと比べると歓楽街としての規模は小さくなってしまっているようです。

これは推測ですが、布施駅周辺の衰退は近鉄の西側への延伸と関係があるのではないかという気がします。かつて近鉄は上本町駅が終点でしたが、これが西側に延伸し、近鉄難波駅ができたのが1970年。ミナミの歓楽街のメッカである難波まで気軽に鉄道で行けるとなると、大阪東部の人々も布施をスルーし、難波まで足を運びそうな気がします。

ちなみに布施駅は大昔は足代駅や深江駅などと呼ばれていた時期もありました。駅名が布施駅として定着したのは1925年のことのようです。布施駅の北西に地下鉄千日前線の新深江という駅がありますが、この駅は「深江駅」が存在しないにも関わらず「新深江駅」となっています。これはおそらく布施駅がかつては深江駅と呼ばれていたことと関係してそうです。


ということで、駅周辺の写真です。写真は60枚以上あるのでかなり多めです。単に個人的な思い出の写真も多いですが、ご関心のある方はご覧ください。


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こちらが近鉄布施駅。

南側から撮影した写真です。
布施駅は4階建ての駅で、2階が改札とショッピング街、3階が大阪線ホーム、4階が奈良線ホームとなっています。ホームが2階建て構造になっていて、それぞれの階に島式のホームがあり、島の両側に停車用線路が、その外側に追い越し用線路があります。この構造ゆえ、2番線と3番線が大阪線、6番線と7番線が奈良線、1,4,5,8番線は追い越し用のため未使用という、かなり珍しい構造になっている駅です。


駅の改札を出ると、えべっさん(戎さん)の像がお出迎え。

布施駅周辺は戎神を祀る神社(あとで登場します)などもあり、えべっさんの街ということになっています。


改札を出るといきなり飲み屋があります。

近大マグロ(近畿大学が開発した養殖マグロ)が出てくる店とのことで、店の前で(駅の改札の付近で)近大マグロの解体ショーが行われていたこともありました。近畿大学は布施駅から南に2駅の長瀬駅が最寄り駅です。
ちなみに自分は酒飲みではないので、この店は入ったことはないです 笑。(以降も非酒飲み目線での写真が続きます。酒飲みの人だと布施周辺はまた違った町ということになるのかも。)


こちらが駅改札すぐそばのヴィ・ド・フランス。

このパン屋さんは便利なので、隔週くらいで利用していました。


ぷらっと。


フッセ。


近鉄百貨店。


駅ビルにいろんな名前の店舗が入っています(統一すればいいのにとも思いますが、諸々の事情があるようです)。近鉄百貨店のサンマルコ(カレー屋さん)や、551(豚まん屋さん)などが思い出深いかな。


駅改札を出てすぐに見えてくる病院の広告。(意味なく撮影)



駅ビル2階西側にあるゲームセンター。

このゲームセンターは便利です。店舗内の通路を通ると、駅前交差点を通過することなく駅の西側にあるアーケード商店街に辿り着けます。雨の日など、このゲームセンターを通り抜けると、濡れずにアーケードまで行くことができます。ゲーム機をスルーして歩く人もたくさんいます。


駅の南にある商店街、プチロード広小路。

ここはかつてはアーケードの両側が商店だったようですが、昭和期の道路拡張により左側(東側)に大通りができて、現在のような構造になりました。


この角にあるお菓子屋さん。

ここのフルーツ大福は美味しいです。フルーツがゴロっと入っていて食べやすく、和菓子の印象が変わります。


プチロードを北に向かって撮影したところ。



このパン屋さんはお気に入りです。

創業100年を超えるパン屋さんです。個人的に布施駅周辺を離れることに対し、一番名残惜しいのがこのパン屋さんに行けなくなることです。

金太郎マークが可愛いです。

(「金太郎は関東圏舞台の昔話やろ。近畿圏なら一寸法師ちゃうんか。」などと突っ込んではいけない。)


すぐ南にあるパン屋さん。数年前にできた、いわゆる高級食パンのお店。

なかなかのデザインですね 笑。なぜ高級食パン店は妙な店名、デザインになるのかは謎です。ちなみにこのお店には入ったことはありません 笑。


道路をまたいで東側にある本屋さん。

新書や雑誌はよくここで買いました。手近な街の本屋さんといったお店です。少し前までは布施駅2階のショッピング街にも系列店がありましたが、閉店してしまいました。


少し西に移動します。

こちらは前回の記事でも登場した回転寿司のお店。回転寿司のシステムはこの布施駅前のお店が開発したと言われています。

お店の前には石碑があります。

回転寿司発祥の地。しかし「発祥」としか書かれていません 笑。


このすぐ東にある洋食屋さんも美味しかったです。



その西側から南に伸びる商店街、ほんまちフラワーロード。



ここはいつも人がそれなりに多いイメージです。



このレトロなおもちゃ屋さんが好みでした。


昭和期の昔ながらのデザインを維持しており、イラストも良い雰囲気です。





その南にあるローソン。

入口が少し変わった形状の店舗です。ここは昔は映画館だったみたいです。建物の形状を維持したままコンビニになったようです。


こちらが布施戎神社。



拝殿。



戎神の像。


毎年1月の9日,10日,11日の3日間、この神社と商店街周辺で、十日戎(えべっさん)のお祭りが開催され、大賑わいになります。えべっさんといえば大阪市の今宮戎神社や西宮市の西宮神社が有名ですが、布施も負けてはいません。商店街が広大な分、布施も盛り上がりは大きいと思います。

この3日間は商店街はぎゅうぎゅう詰めで人がいっぱいになりますが、残念なことにコロナ以降は規模を縮小しての開催になってしまっています。このままお祭りの伝統もなくなってしまうのでしょうか。


変わってこちらは駅の北東側の商店街。

東に向かって撮影したところです。
この手前のハンバーグ屋さんは元々はステーキ屋さんでした。数年前は牛ステーキブームでしたが、今はブームは終わり、ハンバーグのお店に変わっています。
その奥はラーメン屋さんのチェーン店。熊本産トマトによるトマトラーメンが食べられるお店で、以前は店の前にくまモンのイラストが飾れれてましたが、現在はなくなっています。トマトラーメン?と思いますが、食べてみるとこれが意外と美味しい。トマトと出汁がよく合っていて、たまに食べると美味しかったです。


その東にある超有名チェーン店。

ここも便利で利用していました。やよい軒になる前はここはミスタードーナツでした。


その横にあるカレー屋さん。



さらに東に続く商店街、ポッポアベニュー。



ハトのキャラがトレードマークの商店街です。



なぜか顔出しパネルも。

親子でポッポちゃんと写真を撮れます。
ちなみにこのポッポアベニューは、布施警察による自転車の安全のための啓蒙の放送が、軽快なメロディに乗せて延々流れています。自転車の危険運転が多いからなのだと思います。この警察のセリフ&メロディも早くも懐かしい。


道路を隔てた北側にあるコメダ珈琲。

ここもよく長居していました。コメダはシートがゆったりしているので長居が可能、読書などに最適です。たまにやかましいお客さんがいるのが難点。


その東にあるお風呂屋さん。

ここも有名らしく、他市から訪れる人も多いと聞きます。(自分は入ったことなし。)


その北側にあるホームセンター。

ここは便利でよく訪れました。


布施駅のすぐ北側にあるヴェルノール布施。

イオンが入っているビルです。その他にも市役所の出張所やハローワークも入っており、かつては中に図書館もありました(現在は永和駅前に大きな図書館ができたので、図書館もそちらに移動)。期日前投票もこの建物内で行われていました。現在はワクチン接種会場にもなっています。


ヴェルノールの中にある、昔懐かしい感じのレストラン。

最近は足が遠ざかっていましたが、ここも懐かしいです。


こちらが市役所の出張所。

こちらでも様々な手続きができて、便利でした。この日は休日のためお休みです。


市役所出張所の前にある、東大阪の中小企業による商品の展示。

この歯ブラシは昔展示会でもらったことがあります。


東大阪市のゆるキャラ、トライくん。

東大阪市は花園ラグビー場があるため、公式のゆるキャラもラグビー選手になっています。
一説によると花園ラグビー場は、昭和天皇の弟であった秩父宮の提案で生まれたと言われています。秩父宮はスポーツの宮様と言われ、ラグビーにも関心があったようです。首都圏では「~宮」が頭に付くような皇室に関わりのある施設や公園などはたくさんありますが、大阪でこういう皇室との関わりのある施設は珍しいように思います。皇室ともゆかりのある?ゆるキャラ、トライくん。


ヴェルノール布施にある歯医者さん。

つい最近も抜歯や治療でお世話になったところです。


ヴェルノール布施から道路を隔てた西にある散髪屋さん。

ここはかなり仕事が早いので、自分はずっとここを利用していました。散髪は拘束感があって苦手なので、手早くかつそれなりにきっちり仕事してくれるところが好みです。昔は駅南のフラワーロードの方にありましたが、今年になってこちらに移転になりました。


最後は駅の西側から北の商店街の様子です。

駅西側にあるラーメン屋さん。

先ほどのゲームセンターを通り抜けた先にあります。ここのラーメン屋さんで食べると、自分は必ずお腹を壊します 笑。自分の胃腸と相性が悪いのかもしれません。胃の検査のためバリウムを飲んだ日は、このお店をよく利用していました。瞬時にバリウムが出るので重宝していました 笑。


その北側にはハンバーグのお店がありましたが…

なんと、訪れてみてびっくり。閉店して別のお店に変わっていました。ボブバーグというお店で、ふわふわのハンバーグが食べられるお店でした。
ハンバーグは大別してふわふわ系とお肉ぎっしり系に分かれます(自分基準)が、ふわふわ系ではここが日本一美味しいのではないかと思っていました。しかしまさかの閉店。今年の夏までは営業しており、自分はほぼ月1くらいで利用していましたが、残念です。


北側の商店街、ブランドーリに移動します。

和菓子屋さんとメガネ屋さん。



整形外科。

6年前に腰を痛めた際にお世話になりました。


焼肉屋さん。

ここの焼肉屋さんは美味しいです。チェーン店なので、職場の宴会などで重宝していました。
この1階は現在はお惣菜屋さんになっています。7年前は宮本むなしが入っていましたが、その後ラーメン屋さんに変わり、コロナ下でお惣菜がヒットしたのか、現在はお惣菜のお店で定着しました。


ブランドーリを北に向かいます。



餃子の王将。

王将はコロナの時期でもなぜか混んでいた印象です。


北に近づくにつれ、少しずつ人通りが少なくなっていきます。



このお好み焼き屋さんも美味しかったです。

店名は琉球方言と関係がありそうです。


えべっさんのアップ。



ラグビーをプレーするえべっさん。

2019年はラグビーのワールドカップが開催された年で、東大阪市の花園ラグビー場も会場になっていました。この年はラグビーが大人気、以降3年間この広告?が飾りっぱなしになっています 笑。


北に行くに従い、だんだんシャッター街化していきます。



ブランドーリの北側入り口。


この左側(東側)にかつてパン屋さんがありました。

自宅から一番近いパン屋さんで、毎週のように利用していましたが、今年の4月に残念なことに閉店になりました。うっすらと、コックさんのイラストのあとが残っています。


その道路を隔てた向かい側にあるラーメン屋さん。

ここは布施というよりはもう高井田地域で、有名な高井田ラーメンのお店です。このお店は全国レベルでかなり有名なところで、常に混雑していました。いわゆる行列のできるラーメン屋。ちなみに自分は並ぶのが嫌なので、このお店には入ったことはありません 笑。
厳密にはこのお店は大阪市東成区の深江地区になりますが、ほぼ東大阪市の高井田地区の近くです。深江と高井田は街の雰囲気もかなり似ており、文化的にかなり近いですが、大正期の大大阪政策(大阪市域の拡張)に伴い、深江と高井田の間に線引きが成され、西が大阪市、東が旧布施市(現東大阪市)に分割されました。


その少し東にある蕎麦屋さん。

ここはかなり利用していました。蕎麦と釜飯のセットを食べることがきるお店で、季節により釜飯の味が変わります。冬の鴨釜飯と夏のタマネギ釜飯がとくに美味しかったです。


その北に残る、皇紀二千六百年の碑。

駐車場の前にあり、かなり駐車の邪魔だと思われますが、なぜか撤去されていません。こういう碑はその価値を尊重されているというよりも、撤去されると祟りがある的な、触れるとヤバいという感覚から残されているのではないか、という気もしてきます 笑。


以上、長くなりましたが、布施駅周辺の風景と、個人的な思い出などでした。