前回のマーラー「大地の歌」の記事で、6楽章の木管が「ピロリロリ~♪」という
メロディを奏でるというとことから、擬音とメロディの関係を記事にしてみてはと
ご提案を頂きました。
メロディを奏でるというとことから、擬音とメロディの関係を記事にしてみてはと
ご提案を頂きました。
自分はよくクラシック曲を鼻歌で歌ったりするのですが、そのときについ擬音で
歌ってしまったり、あるいは特定の歌詞に乗せて歌ってしまうことがよくあります。
歌ってしまったり、あるいは特定の歌詞に乗せて歌ってしまうことがよくあります。
今回はそういうのをいくつか思いつくままに並べてみようと思います。
各楽曲の特定の部分と、それに相当する擬音もしくは詞を書き並べてみます。
以下は自分が昔から思っているもの、あるいは人から影響されて
歌っているものなど、様々です。
歌っているものなど、様々です。
学生時代に吹奏楽部やオーケストラ部で知ったものもあれば、
大人になってからインターネットで見聞きしたものも含まれています。
本当はYouTubeなどのリンクを張って、楽曲のどの部分かを明確にした方が
良いと思いますが、ちょっと大変なので言葉で部分を特定させるようにします。
良いと思いますが、ちょっと大変なので言葉で部分を特定させるようにします。
なので、楽曲をご存じない方にとっては全然面白くない記事になりそうですが、
ご興味のある方はお付き合いください。
ご興味のある方はお付き合いください。
変な記事(笑)になってしまうかもしれませんが、気楽にお読みください。
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◎擬音編
まずは擬音のシリーズです。
・楽曲:歌劇「カルメン」1幕より「ハバネラ」/ビゼー
・擬音:ジャ ジャンジャン ジャン♪
ビゼーのオペラから。
この「ハバネラ」は主に2種類のメロディからできています。
2つめのメロディの途中にオケの合いの手が入るのですが、
この合いの手の部分、つい「ジャ ジャンジャン ジャン♪」と
フォルテシモで歌ってしまいます。
・楽曲:交響曲6番「悲劇的」より1楽章冒頭/マーラー
・擬音:ズン ズン ズン ズン・・・
1楽章冒頭の低弦のリズムです。
力強いリズムで鼻歌にも力が入ります。
・楽曲:バレエ「春の祭典」より「春のきざし」/ストラヴィンスキー
・擬音:ズンズンズンズン ズンズンズンズン ズンチャンズンチャン ズンズンズンズン
ズンチャンズンズン チャンズンズンズン チャンズンズンズン ズンチャンズンズン
8分音符が連続する部分ですが、お分かりでしょうか・・・?
これはなんとなく半角で書きたくなります。
「チャン」の部分にアクセントを付けて歌うのがポイントです(笑)。
・楽曲:ヴァイオリンソナタ3番より3楽章冒頭/ブラームス
・擬音:ジャジャジャジャジャジャ ジャジャジャジャジャジャ
ジャジャジャジャジャジャ ジャン!ジャン!
3楽章冒頭の3連符が続く部分。
これも半角で書きたくなります。
歌いにくいですが、なんか歌ってしまううんですよね(笑)。
・楽曲:交響曲7番より2楽章第1主題/マーラー
・擬音:ちゃんちゃかちゃんちゃんちゃん♪
ホルンが奏でる第1主題のメロディの裏で、
弦がコルレーニョで演奏する部分です。
弦がコルレーニョで演奏する部分です。
これは歌うと同時に指で「ちゃんちゃかちゃんちゃんちゃん」って
リズムを取ってしまいます。
リズムを取ってしまいます。
これはなんとなく平仮名で書きたい気がします。
・楽曲:交響曲7番より5楽章冒頭/マーラー
・擬音:でんでけでんでん でんでけでんでけ
でれーんでれーん でれーんでれーん
1楽章冒頭のティンパニです。
このあと金管楽器が「ぱっぱかぱっ ぱっぱかぱっ」と続きます。
・楽曲:交響曲5番より1楽章展開部/ショスタコーヴィチ
・擬音:ぱっぱかぱっぱかぱっぱかぱっぱか・・・
展開部途中のトランペットのリズムです。
この部分に関わらず、ショスタコーヴィチは
「ぱっぱかぱっぱか」が多い気がします。
「ぱっぱかぱっぱか」が多い気がします。
・楽曲:交響曲4番「イタリア」より3楽章中間部/メンデルスゾーン
・擬音:プップクプー プープー プープー♪
ホルンが奏でるメロディです。
これは「パ」じゃなくて「プ」のイメージです。(←勝手なイメージ。)
・楽曲:交響曲2番より4楽章第1主題/ラフマニノフ
・擬音:タラリラッタリッタラッタ♪ タラリラッタリッタラッタ♪
4楽章冒頭、弦が奏でる楽しいリズムのメロディ。
ちなみにラフマニノフはこの曲も含め、曲の最後が
「じゃんじゃかじゃん!」で終わる曲が多いですね。
「じゃんじゃかじゃん!」で終わる曲が多いですね。
◎擬音のような歌詞編
擬音が転じて変な日本語になってしまったケースです。
・楽曲:交響曲5番より1楽章冒頭/マーラー
・歌詞:高田さーん 高田さーん 高田さーん♪
トランペットの独奏部分。
「タカタターン タカタターン♪」て歌ってると、
なんとなく「高田さーん♪」になってしまうのです。
・楽曲:スケルツォ2番冒頭/ショパン
・歌詞:ところてん♪ ところてん♪
これも「タカタタン♪ タカタタン♪」と歌ってると、
いつのまにか「ところてん♪」になるという・・・。
・楽曲:組曲「惑星」より「火星」/ホルスト
・歌詞:ところてん が 食べたい ところてん が 食べたい・・・
これは以前に変拍子の曲を並べたときにも書いたかもしれません。
「タタタ タン タン タタ タン」の5拍子のリズムが、
「ところ てん が たべ たい」になってしまったものです。
・楽曲:交響曲9番「新世界より」より4楽章第2主題/ドヴォルザーク
・歌詞:クラリネットネットネット♪
この楽章の第2主題はクラリネットの独奏です。
この部分に弦楽器が合いの手のように入ってくるのですが、
これが何だかクラリネットをはやし立てているように聴こえるのです(笑)。
・楽曲:交響曲1番「巨人」より4楽章再現部第1主題部冒頭/マーラー
・歌詞:びおらっ!
この楽章の再現部はまず第2主題から再現された後、一旦静かになり、
そのあと急にヴィオラパートだけの部分になります。
この部分の初め、ヴィオラが「タララッ!」と奏でるのですが、
これが「びおらっ!」て聴こえるのです。
これもなんとなく「ヴィオラ」ではなく「びおら」って平仮名で書きたいですね。
◎メロディから思い出してしまう歌詞編
メロディが別の曲のメロディを思わせ、転じてその歌詞で歌ってしまう、
というパターン。
・楽曲:交響曲1番「巨人」より3楽章/マーラー
・歌詞:ぐーちょきーぱーで ぐーちょきぱーで
なにつくろー なにつくろー♪
これは有名ですね。
というより、この楽曲の3楽章も、ぐーちょきぱーの歌も、
どちらもフランス民謡「フレール・ジャック」が元になっていますので、
思い出すというよりも、そのままなのですが・・・。
・楽曲:幻想曲/ショパン
・歌詞:雪の降る街を~♪
冒頭のメロディです。
これも多くの人がこう歌ってしまうのではないでしょうか。
・楽曲:歌劇「カルメン」2幕より「闘牛士の歌」/ビゼー
・歌詞:裏の畑でポチが鳴く~♪
エスカミーリョのアリアの有名なメロディの部分です。
この部分、「花咲か爺さん」のメロディとなんとんなく類似性があります・・・。
・楽曲:歌劇「魔笛」2幕よりザラストロのアリア/モーツァルト
・歌詞:村の鎮守の♪
冒頭のメロディが、一瞬、童謡「村祭」の冒頭と重なります。
・楽曲:幻想交響曲より5楽章中間部/ベルリオーズ
・歌詞:角出せやり出せ頭出せ
中間部の「怒りの日」の部分、2つめのメロディが、
「つーのーだーせー やーりーだーせー あーたーまーだー せー♪」
童謡「かたつむり」と重なってしまうのです・・・笑。
・楽曲:ピアノ協奏曲22番1楽章冒頭/モーツァルト
・歌詞:こんにちは赤ちゃん♪
始まってすぐのフレーズ。
「こーん にーち はー あかちゃん♪」って聴こえます。
・楽曲:交響曲4番より1楽章展開部後半/マーラー
・歌詞:麺達は~まるで生麺♪
昔の「麺の達人」のCMソングの「麺達は~まるで生麺♪」のメロディ。
これ、絶対にマーラーの4番1楽章の展開部後半のトランペットの
メロディから借用している気がするのですが、どうでしょうか?
ちなみにこの生麺主題は、マーラーの4番の他の楽章でも登場します。
3楽章後半のクライマックスも、盛大に
「めーん たーつ はー (たーんた たーんた たーん) まるでなまめーん♪」
4楽章も木管楽器が何度も「まるで生麺♪」を繰り返します。
「麺の達人」はマーラー4番の印象を変えてしまう、
脳内刷り込みCMであると言えます(笑)。
脳内刷り込みCMであると言えます(笑)。
その他、細川たかし「北酒場」と、
ドヴォルザークの交響曲9番3楽章の2つめの主題、
都はるみ「北の宿から」と、ショパンのピアノ協奏曲1番の第1主題も
ドヴォルザークの交響曲9番3楽章の2つめの主題、
都はるみ「北の宿から」と、ショパンのピアノ協奏曲1番の第1主題も
妙な類似性を感じます。
演歌とクラシックも意外と縁が深いのかもしれません(?)
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以上、思いつくままに並べてみました。
今思い出せないだけで、この他にも面白いものがあったのかもしれませんが
気が向けばまた書いてみようと思います。