時間のこと、名前のこと | れぽれろのブログ

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今年も今日で半分ですね。
時間の経つのは早いもの。
職場でも「もう半年も経ったんか、早いなあ」という声がたくさん。
現代人は忙しい。忙しくしていると、あっという間に年を取ります。

ところで、子供のころを思い出してみると、もっと時間が経つのは
ゆっくりだったような、そんな記憶があります。
幼稚園児や小学生のときは、1年とういうともう永遠に近いような
時間感覚であったことを記憶しています。
授業1コマ45分なんてすごく長い。
「1時間待つ」なんてことは今だと普通ですが、子供の頃は1時間待たされるなんて
物凄い責苦(笑)だったような記憶があります。
自分が小学生のころは80年代後半、
このころ土曜日は午前中のみ授業がありました。
この土曜日のお昼以降、半日友達と遊ぶ。
この半日と言うのがすごく長くて、楽しかったことを記憶しています。
今だと半日なんて何もできずに、あっという間です(笑)。

年を取るとなぜ時間の経過が早く感じられるのか。
単に忙しいということもありますが、ひょっとしたら
「これまでの人生の経験時間とこれからの予測時間の差異」
といったような、感じ方の差異があるのかもしれません。
5歳児にとっての1年間は、自分の全人生の5分の1の長さ。
30歳の人の1年間は、全人生の30分の1の長さしかない。
だから短く感じるのではないか・・・ひょっとしたらこういうことなのかもしれません。

トーマス・マンに「魔の山」という小説があります。
結核病棟に7年間入院した主人公の経験が描写される作品なのですが、
 前半3分の1で、最初の1ヶ月が描かれる
 中盤3分の1で、次の1年が描かれる
 後半3分の1で、それからの6年間が描かれる
物語はこんな感じの時間配分なのです。

現実の時間の把握の仕方も、実はこの小説のような配分なのかもしれません。
自分は今の職場で10年ほど働いていますが、最初の1年間はやはり長く感じ、
今でもその頃のプロジェクトだとか、何月に何をしていただとか、
細かいことを割といろいろ覚えています。
しかし、去年1年間なんてあっという間で、去年の何月にどんな仕事をしていたか
なんて、真剣に思い出そうとしないと思い出せません。

自分は30代半ば、仮に80歳まで生きられたとして、
まだ人生の半分も終わってません。
しかし、「体感時間」で言えば、実はもう人生の7割くらいは
終わっているのではないか・・・。
そんなことを考えたりします。


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全く話が変わりますが(笑)、他の方の記事を読んでいると、
ご自身の本名について書かれている方が2人おられました。
ということで自分も本名について。

自分の本名の姓は、たいして珍しくもない姓です。
「日本の苗字ランキング」のようなページで、200位以内に入っているような、
どこにでもある姓。
学校や職場で同じ姓の人がいてややこしい・・・という経験も普通にあります。

名前の方もそんなに珍しげな名前ではありません。
漢字2文字、読みはひらがな4文字でごく普通なのですが、
ひらがなの1文字だけ少し読み方にクセがあるので、
正確に名前を読んでもらえることは実は少ない・・・。
姓名判断で付けられた名前なので、陰陽の配置だとか何だとかで、
少し読み方を変えているのかもしれません。
しかし、印象としてはごく普通の名前です。

検索サイトで自分のフルネームを入れて検索してみると、
自分以外の人がわんさか出てきます。
これなら、もし何かあっても(←何があるのかは不明)、
たくさんの人の中に埋もれて目立たない・・・笑。
名前なんて普通が一番。
キラキラネームのようなものよりは、平凡な名前の方がいいなと感じます。
自分には子供はいませんが、もし今後子供ができるようなことがあったら、
ごくごく普通の名前を付けてあげたいなと思っています。

自分には弟がいるのですが、弟の方はちょっと珍しい名前です。
ぱっと見、何と読んでいいか分からない。
検索サイトで検索して見ても、数件しかヒットせず、
同姓同名は1人しか出てきません。
(それでも今検索してみて、1人出てきたことに驚いています。)

弟は結婚していて子供もいるのですが、この子供の名前が実はかなり
キラキラ度の高い名前なのです。
ケッタイな漢字の組み合わせで、どう読んでいいのか分りません(笑)。
彼自身がやや珍しい名前なので、それゆえ「目立つ」「名前を覚えてもらえる」
ということのメリットから、子供にも珍しい名前を付けてあげたのだとか。
自分なんかは、群衆に埋もれて目立たないように生きていたいと考える人間です。
「名は体を表す」といいますが、兄弟なのにこうも名前とその考え方が
違うというのも面白いですね。


ところで自分の姓ですが、実は旧字体と新字体がある漢字が含まれています。
普段は普通の新字体を使って生活していますが、戸籍上は実は旧字体。
そして旧字体で「苗字ランキング」で検索してみると、
ランキングが一気に何千位になるということが分かりました。
実は珍しい姓だったのか・・・。
この旧字体はやっかいで、漢字変換機能でも候補に出てきません。
面倒くさいので新字体で生活していますが、運転免許などの公的文書が
面倒なこと以外は、今のところ生活に支障はありません。
漢字って面白い・・・ですが、面倒くさいですね(笑)。