カルティエ=ブレッソンはたくさんのポートレートを残しています。
その中には、20世紀の歴史上の有名人・文化人の写真もたくさん。
ということで、カルティエ=ブレッソンの撮影した著名人の写真を並べてみます。
自分は美術や音楽が好きで、小説なども割と好きなので、
カルティエ=ブレッソンが撮影し、かつ自分の好きな作品の制作者である人物の
ポートレートを並べてみることにします。
まずは美術関係の皆さんのポートレートから。
・パブロ・ピカソ
個人的に、20世紀最大の写真家といえばカルティエ=ブレッソン、
そして、20世紀最大の画家といえばこの人です。
最大が最大に会いに行く。
・ジョルジュ・ブラック
ピカソとともにキュビスムを探求した画家がこのブラックです。
ピカソが天才的で奔放なイメージであるのに対し、
なんとなくブラックは理知的な感じがします。
写真からもそんな雰囲気が感じられる・・・?
・マルク・シャガール
ロシアのユダヤ人画家、シャガール。
・マックス・エルンストとドロテア・タニング
エルンスト&タニング夫婦の写真。
お二人ともともシュルレアリスムの画家。
そしてこの写真、面白いです。
この2人の目線が左下、背景の建物も右上から左下の線、
右上の照明(?)も左下を向いています。
昨年、愛知県美術館で開催されていたエルンストの特集展示でも
この写真が合わせて展示されていました。
・アンリ・マティス
フォービスムの画家、マティス。
この写真も右手前から左下奥へ(手前の鳥かごから奥の鳥かごへ)
鑑賞者の目線が流れる感じ。
マティスはカルティエ=ブレッソンの写真集「決定的瞬間」の
表紙も手掛けています。
表紙も手掛けています。
・フランシス・ベーコン
現在、東京国立近代美術館で特別展が開催されている画家、
フランシス・ベーコン。
・アルベルト・ジャコメッティ
続いて彫刻家、ジャコメッティです。
自分の作品と作品の間を、自分の作品のように歩くジャコメッティを捉えた瞬間。
カルティエ=ブレッソンは何枚かジャコメッティの姿を撮影していますが、
どれも面白い写真になっています。
・アルフレッド・スティーグリッツ
超有名写真家、スティーグリッツのポートレートも残っています。
カルティエ=ブレッソンの大先輩写真家。
スティーグリッツの「三等船室」の写真など、
なんとなくカルティエ=ブレッソンの先駆けのような写真ですね。
なお、スティーグリッツはアメリカの有名画家、
ジョージア・オキーフの夫でもあります。
ジョージア・オキーフの夫でもあります。
続きまして、音楽家の皆さん。
・イーゴリ・ストラヴィンスキー
20世紀の革新者。
写真ならカルティエ=ブレッソン、画家ならピカソ、
そして音楽ならストラヴィンスキー、といってもいい(のかな?)
・カールハインツ・シュトックハウゼン
前衛作曲家、シュトックハウゼン。
なぜか鳥人間とセット。不思議と顔も似てる・・・?
・シャルル・ミュンシュ
フランス人の指揮者、ミュンシュです。
パリ管やボストン響との録音が有名ですね。
そして何だか可愛い(?)ポーズです(笑)。
・レナード・バーンスタイン
超有名指揮者&作曲家、バーンスタインの躍動的な指揮姿。
バーンスタインは指揮中にジャンプしたり(笑)、動きが印象的なのですが、
そんなバーンスタインの特徴がよく出ている写真ですね。
最後に作家さんたちです。
・アルベール・カミュ
「異邦人」「ペスト」などで有名なカミュ。
かっこいい写真ですね!
ちなみに、自分は写真が好きになったきっかけはカルティエ=ブレッソン、
文芸作品って面白いな、と思うきっかけになったのが、
カミュの「異邦人」なのです。
カミュの「異邦人」なのです。
・サミュエル・ベケット
この写真は結構有名な気がします。
ベケットはちゃんと読んだことはないのですが、
「勝負の終わり」の舞台は見たことがあり、これがまた面白かったです。
・ウィリアム・フォークナー
アメリカ南部の作家フォークナー。
「響きと怒り」の心理描写は、読みにくいですが独特の楽しさがありますね。
自分は「アブロサム、アブロサム!」を読もう読もうと思いつつ、
ずっと読めてません(笑)。
ずっと読めてません(笑)。
とうことで、カルティエ=ブレッソンの撮影したポートレート
&いくつかの個人的嗜好のメモでした。
&いくつかの個人的嗜好のメモでした。
好きな写真家なので記事が3回にわたり、やたらと長くなってしましました。
別の写真家についても、覚え書きを残しておきたい気がするので、
また機会があれば書くかもしれません。