ロミオとジュリエット 音楽版 | れぽれろのブログ

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シェイクスピアの有名な悲劇のひとつ「ロミオとジュリエット」、
元は戯曲ですが、昔からいろんな作曲家によって音楽化されています。
自分は元の戯曲はあまり詳しくないのですが、
音楽化されたものは結構楽しいものが多く、好きです。

音楽版「ロミオとジュリエット」を、いくつか抜粋してして並べてみます。


・バレエ「ロミオとジュリエット」より「騎士たちの踊り」/プロコフィエフ

まずは有名な曲。
CMなんかにときどき使われたりする曲ですね。
プロコのメロディはちょっとクセがありますが、楽しいです。


・幻想序曲「ロミオとジュリエット」/チャイコフスキー

続いてチャイコフスキーです。
幻想序曲となっていますが、ソナタ形式です。
提示部第1主題がロ短調、第2主題は変ニ長調。
交響曲6番「悲愴」の1楽章と同じ調性ですね。
そのためかCDもセットになっていることが多い。
この曲は自分の中では「悲愴交響曲を買うとオマケで付いてくる曲」
という位置づけになっています(笑)。
第1主題終わりの方、特徴的なシンバルの打点(6分35秒~)あたりからの
盛り上がり、チャイコフスキーらしいリズムで好きです。
美しい第2主題もいいですね。
演奏はゲルギエフ&ロンドン交響楽団。
チャイコフスキーと同じロシアの指揮者ゲルギエフと
シェイクスピアと同じイギリスの交響楽団とのコラボ。


・劇的交響曲「ロミオとジュリエット」より「キャピュレット家の饗宴」/ベルリオーズ

交響曲となっていますが、演奏時間は1時間半以上、
歌や合唱が入りますし、「楽章」というくくりもなし。
その中の1曲「キャピュレット家の饗宴」。
何だかやたらと騒がしくせわしない曲で(笑)、個人的にすごく好きな曲です。
元気が出る曲。
とくに終盤(4分15秒あたり~)の 小刻みに駆け上がる弦→シンバル
のパターンで盛り上がる部分など、テンションが上がりますね。
演奏はロンドン交響楽団。
指揮は先月亡くなられたサー・コリン・デイヴィスです。
ご冥福をお祈り致します・・・。


・劇的交響曲「ロミオとジュリエット」より「愛の場面」/ベルリオーズ

ベルリオーズからもう1曲。
愛の場面です。さっきのキャピュレット家とは打って変わってとにかく美しい曲。
好きな曲です。
この曲は1839年の曲ですが、なんとなくワーグナーやブルックナーのような
19世紀中盤~後半っぽい響きを感じます。
演奏はBBC交響楽団。イギリスの楽団です。
こうやって並べてみると、「ロミオとジュリエット」は
シェイクスピアを生んだイギリスの楽団の演奏が多い気がします。
指揮はフィンランドの指揮者エサ=ペッカ・サロネンです。

ベルリオーズのこの曲には、元のシェイクスピアにはないようなシーンの
音楽が入ったりと何だかやりたい放題。ベルリオーズらしくていいですね。


「ロミオとジュリエット」の音楽化といえば、この他にもグノーのオペラなどが
有名なのですが、グノーは実は詳しくないのでパス・・・笑。


以上、「ロミオとジュリエット」でした。