月まで三キロ | ねこに股旅

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読書日記とその他いろいろ。


 

 

この先に「月に一番近い場所」があるんです――。樹海を目指した男が、そこで見たものは? 「月は一年に三・八センチずつ、地球から離れていってるんですよ」。死に場所を探してタクシーに乗った男を、運転手は山奥へと誘う。

「実はわたし、一三八億年前に生まれたんだ」。妻を亡くした男が営む食堂で毎夜定食を頼む女性客が、小学生の娘に語った言葉の真意。科学のきらめきが人の想いを結びつける短篇集。



いい話だなあ···と思えるものばかりでした。

どのお話しも、根本的な問題が解決する訳ではないけれど、ラストにはそれぞれの主人公が顔をあげて歩きだした姿が想像できます。

この人たちはきっともう大丈夫。

なんだか安心して、スッキリとした気持ちで読了。

理系は苦手な私だけど全然大丈夫でした。




『星六花』に登場した'首都圏雪結晶プロジェクト、ずいぶん前だけどニュース番組で実際に行われているのを見たことがありました。

雪の結晶をスマホカメラで接写、指定のハッシュタグをつけてツイッターに投稿するという市民参加型の研究プロジェクトです。


面白そう!やってみたい!と、その時は思ったのですが、あいにく千葉県はめったに雪が降らないので機会に恵まれず、いつしかすっかり忘れていました。


せっかく思い出させてもらったので次に雪が降ったら今度こそ!

メモっとこ。