中学生の列に車突っ込む滋賀・栗東で8人重軽傷
4日午前8時20分ごろ、滋賀県栗東市手原3の県道交差点で、横断歩道を渡ろうとしていた大津市志賀中学校の男子バスケットボール部員20人の列にワゴン車が突っ込み、2年生の生徒が頭の骨を折り重傷、6人が軽傷を負った。
草津署は業務上過失傷害の現行犯でワゴン車を運転していた同県豊郷町安食南、自動車運転手戸田翔容疑者(21)を逮捕した。
調べでは、ワゴン車は赤信号を無視して交差点に進入し、右から来た軽乗用車と出合い頭に衝突。はずみで歩道に乗り上げ、歩道や横断歩道上の生徒たちをはねた。軽乗用車を運転していた同県栗東市安養寺の男性会社員(31)も腰などに軽いけがをした。
戸田容疑者は出勤途中で、「天気が良かったので空を見ていた。信号に目を戻すと、赤信号だったが、すでに交差点に入っていて手遅れだった」と供述している。
生徒たちは練習試合のため、現場近くのJR手原駅から歩いて栗東中学校へ向かっていた。はねられた生徒たちは「痛い」と青ざめた顔でうめき声を上げ、周囲からは「大丈夫か」との声が飛び交っていたという。