60.61 最近読んだ本 小説編 | 続・ゆきれぽ

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ラジオパーソナリティ 田島悠紀子のブログ。

最近読んだ本の中から
小説を2冊ご紹介します。

まずは、先日富山で行われた
ファッションショーにゲスト出演されていた

モデルの押切もえさんの小説。

『浅き夢見し』。

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モデルを目指す女の子の物語なのですが、
ダイエット中の私には耳の痛いことの連続でした。

主人公がダメ出しされる度に、
私が言われているような気分になり、
影響を受けまくって、落ち込みました。笑

モデルになりたい!
という人はやはりかなりの努力をしているものなのですね。

私の、やせたい!という気持ちは偽物だな、
と思いましたもん。

でも、同時に、
偽物だなあ~と簡単に開き直っちゃダメだ!
とも思えましたが。
 
それにしても。

モデルの世界って本当にこんな感じなのかしら。

だとしたら、こわい…。

こんな中でずっとトップの方たちって、
本当にすごいのね。

私もモデル体型とまではいかなくても、
自分の中で納得のいくところまではがんばって体を引き締めよう!

いいきっかけを与えてくれた本でした。

………

こちらは、大学時代に読んだ本です。

山本文緒さんの

『みんないってしまう』。

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15年くらい前に読んだ本です。

ハタチくらいの時かな。

大学時代は、この山本文緒さんの本が好きで何冊も買って読んでいました。

恋愛や将来のことなど悩みが尽きず、
どうしていいかわからなくなった時に、
山本文緒さんの本を手に取っていました。

登場人物に自分を重ね、
辛いのは私だけじゃないと思ったものです。

暗いなー、私。笑

で。

なぜまたこの本を読むことになったのかというと、
先週のネッツカフェのテーマが

「読書の秋」

だったもので、
どれを紹介しようかなあと思いながら
家にある本を眺めていたところ、
ふと目に飛び込んできたのが、
この本だったというわけです。

そして、久しぶりに読んでみました。

なんと!

内容をほぼ忘れていました。笑

あんなに好きで読んでいたはずなのに…。

でも私が好きな文章でした。
心地いいリズムで。

私が文章を書く際に、
知らず知らず参考にしていたのは、
山本文緒さんだったのかもしれません。

しっくり馴染む感じがありましたもん!

しかも私が日々思っていることも書かれていました。

“ひとつ失くすと、ひとつ貰える。
 そうやってまた毎日は回っていく”

この考えをすっかり自分のものにしていたけれど、
実はここで出合った言葉だったのかもな。

何かをなくしても、
また自分の中に新しい何かが入ってくるための隙間ができたということだから、
空っぽになることはない!

と不安になったり何かを決断したりする時に思っていたのですが、
この考えとの出合いは、この本だったのね。

いやあ、昔読んだ本をまた読むって面白いね。

当時の自分が何を求めていたかがわかるしね!

と同時に、自分が書いたものでは無いのに、
まるで過去の自分の日記を読むような恥ずかしさもあるのですが。

でも、たまに覗いてみるのもいいかもしれません。

読書の秋。

あなたも過去に読んだ本を再読してみては?