【DVD】「ジパング VOL. 3」 (3/9) | 太平洋戦争史と心霊世界

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海軍を中心とした15年戦争史、自衛隊、霊界通信『シルバーバーチの霊訓』、
自身の病気(炎症性乳がん)について書いています。

ジパングDVD3

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出演: 稲村徹、東地宏樹、星野貴紀、上田祐司、

時間:70分、2005年
 

【エピソード】

第7話 マレー鉄道

第8話 追跡者

第9話 デッドライン

 

 ここから角松と草加コンビで行く、マレー半島道中編です。津田大尉も登場。

 

 ところで津田大尉はよく聞くと、大尉(だいい)と呼ばれてますね。当時「大尉」の呼称は陸軍では大尉(たいい)、海軍では大尉(だいい)と呼ばれていました。

 

大佐も同様で、陸軍では大佐(たいさ)、海軍では(だいさ)です。草加少佐も注意して聞くと、梅津艦長を「大佐(だいさ)」と呼んでいます。(第4話)でもなぜか大将だけは「だいしょう」とは言わないそうです。

 

灼熱のマレー半島を南下する角松と草加。時々蝿や蚊が飛んできて、熱帯地方のうっとおしさがよく表れています。道なき道を歩いて、さらに窓を開け放した機関車に乗って、2人とも白い服が汚れないんでしょうか。汽車は窓を開けると石炭の燃えカスが飛びこんで来て、服が黒く汚れてしまうそうなんですが。

 

それにしても、当時の人々はスーツのような、きちんとして改まった服装の人が多いですね。Tシャツにジーンズみたいなカジュアルな普段着の人はいない。(当たり前か)

 

 第7話でもナチ関連の物が慎重に排除されています。コミックではダンスホールの天井からハーケンクロイツの旗が下がってましたが、それが無くなりました。

 

角松は航行中の東進丸で、昭南楼の照子さんは戦争が終わったらどうなるんだろうなあと、ひとり言のように呟きます。これはアニメを見ただけでは分からなかったけれど、6巻外伝「マレーの残照」に出てきた照子さんの息子、冬馬のことも考えていたんでしょうね。

 

 第9話では「みらい」の梅津艦長が、本来の自衛隊の方針にのっとって、人名救助のためガダルカナルへ向かうことを決意表明します。そして片や人命救助をうたいながら、結局人を殺さざるを得ないという、矛盾した戦争の深みにはまってゆきます。

津田大尉 
     津田一馬大尉