遠い遙かな銀河系、とある惑星の石川県”にある『のと鉄道』が今日の舞台です。
鉄道むすめ 和倉ななお
知らない人はHPにアクセス のと鉄道って御存知でしょうか。

ここは石川県穴水町の穴水駅です。
そして『のと鉄道』の本部でもある駅なのでした。
かねてよりラッピング列車”などユニークな取り組みで注目されてきました。
アニメーション『花咲くいろは』のキャラクターを配した斬新な車両は伝説です。
おかげで能登半島に聖地巡礼する若者が後を絶たないほど…
緒花ちゃん!達が描かれた萌え列車、面白い企画力に脱帽しちゃいます。
現在、のと鉄道の目玉ともいうべき豪華列車が『のと里山里海号』なのでした。
これはデビューした今年春に撮影した桜満開の中を走る姿です。
上品で、しかも鮮烈な印象を放つ蒼い列車には能登半島のおもてなしの心。
この写真はメンテナンスしている珍しいシーンですね。
能登半島で愛されてきた民衆の鉄道を守り、新たな夢を生み出す努力。
『のと里山里海号』は、そうした地元の誠意の結晶かもしれません。
素晴らしい逆転の発想!
決してスピードの出る汽車じゃない、そこで景観スポットをゆっくり楽しもうと
さらに速度が遅いことを武器にしている知恵が最高なのです。
そこで私も話題の『のと里山里海号』を体験すべく乗車いたしました。
でも…ごめんなさい。 7月の初め頃なんですよね(記事のアップ遅れました。)
ゆったりコース…という土日祝日と夏休みに1日5本運行される列車は2両編成。
大人は1500円、子供は1000円です。
穴水から七尾駅の間を70分かけて~ゆっくりと進んでいく観光メインなのです。
専属の綺麗なアテンダントさんが詳しく案内してくださるんですよ。
景観の良い駅などでは停車しての見学もあるんです。
遅いって贅沢で~嬉しいことなんですよ。
カジュアルコース…という平日のタイプもありまして
今回、私は平日に乗車してみました。(この運賃は1130円ですよ)
これは、ゆったりコースが青い専用の豪華な車両のみ2両編成と違いまして
もう少し簡略化されているんです。
写真のように豪華な車両と通常車両3輌が連結していて速度も普通の速さなんです。
あと…カジュエルコースでは各駅に降りて見学は出来ないのでした。
それでも能登の美しい山海の景色が見られますので楽しいです。
(こちらもアテンダントさんの優しい案内をしてもらえますよ)
写真のように、先頭が豪華列車”で次がマジンガーZ”そして花咲くいろは。
豪華列車以外は、料金は通常通りで普通客が各駅停車で乗り降りします。
普段ならクルマで走りそうな沿線の道路も眺めながら汽車は行く。
のどかな景色の癒し路線ですね。
穴水駅から七尾駅の区間は、美しい湾の風景を楽しめます。
夏休み期間中の(7月25日~8月31日/水曜除く)観光列車『のと里山里海号』は
『ゆったりコース スイーツプラン』に提供しております噂のスイーツセット。
世界的パティシエの『辻口博啓』さんがプロデュースした贅沢なスイーツを
『のと里山里海号』車内で販売しているそうで~す。
嬉しいですね

ちなみに、平日の『カジュアルコース』では一般車と連結しています。
(この平日コースでは、惜しいことに駅ごとに降りて見学することができません。)
車内からの写真だけでは解りにくいので、別の日に周辺を取材した画像をプラス。
すべてが快適なのは『ゆったりコース』と同じなのですが
客観的に眺められるブログ画像も沢山あれば面白いな…と
車窓からの眺めというのは独特の良さがありますよね。
ゆとりあるシートは座り心地も最高ですよ。
アテンダント嬢の解説が景色を100倍楽しくしてくれます。
これは穴水町の名物漁具~ぼら待ちやぐら”。
櫓の上に座りながら魚の鯔(ぼら)を獲るための仕掛けです。
きょうは私も含めて数名のお客様で、撮影も楽々でした。
こんな駅もあります。
『能登鹿島駅』(かしま)は、あるものの名所で有名なのです。
もうひとつの名前は『能登さくら駅』です。

毎年、桜が美しい駅なのです。

こちらは普通列車の様子です。
車窓から、沖に能登島…透明度の高い海が綺麗ですね。
国道249号線沿いの路線。
車内の装飾にも地元の名品を配置しています。
落ち着きとモダンさも兼ね備えた車内で寛げます。
お次には『西岸駅』(にしぎし)になります。
花が咲き乱れていて…まさに花園。
TVアニメのキャラ…緒花ちゃん。
(彼女は、『花咲く いろは』という作品の主人公です。)
その物語に登場する架空の駅名が、『ゆのさぎ駅』なんですが
実はモデルになった場所が西岸駅なのでした。 アニメの聖地なんですね。
(湯乃鷺…ゆのさぎ駅名標まであるんですよ!)
メルヘンチックな風が吹いていました…。
物語りでは、主人公の松前緒花ちゃんが…はるばる東京から越してくるのです。
列車は走り続けます。 小さな入り江がある町も見えます。
地元の木材、能登ヒバなどを用いた細工も路線上の町の名物です。
田鶴浜の建具を生かした組子”のパーティションが粋ですね。
描かれた花は…さくら、輪島塗の加飾法のひとつ沈金”ですね。
小さなノミで漆器の表面を彫り、漆で金粉や金箔などを埋め込みます。
車内の販売カウンター。
これも輪島塗、ガラス反射で見えづらいですが百合が描かれています。
『能登中島駅』(のとなかじま)
中島町は、演劇で町おこしに挑んでいる地域。
無名塾の俳優『仲代達矢』さんを招いて、マクベスなど数々の演劇を開催。
能登演劇堂”という本格派の劇場では様々な演劇の挑戦が行なわれます。
この駅では、珍しい『鉄道郵便車』が展示されていますよ。
旧郵政省が最初に運用した我が国最初の軽量郵便車
オユ 10 2565
演劇ロマン駅
駅舎風景
能登かき(牡蠣)の本場です。
…輪島塗 美しい艶の器ですね。
はら、朱鷺(とき)を描いた漆のパネルです。
中島駅を離れて、田鶴浜”という地名の場所があります。
ここや能登半島には昔、滅んでしまった天然の朱鷺が棲んでいたそうです。
いまは真っ白なシラサギが飛来する姿を見ます。
河川も豊かな水田地帯が広がります。
車内のスペースを有効に使う仕組みのテーブル(ヒバの木)。
工夫して折りたたみが出来ます。
『笠師保駅』(かさしほ)です。
毎年7月に行なうキリコ祭り…塩津かがり火恋祭り
それで『恋火駅』(こいびえき)という愛称がついています。

オレンジ色を配した小さな駅舎の雰囲気がいい…
もちろん『和倉温泉駅』にも寄りますよ。
おや?
たまたま駅には急行列車も入っていました。
特急『能登かがり火号』は、和倉温泉と金沢~関西方面を繋ぐ列車なのです。
ゆっくりと…のと里山里海号が…傍を通り過ぎていきます。
進行方向から右(山側)の景色。 そろそろ終点ですね。
とても快適なひとときでした。
夏の時期は乗客も多くて土日・祝日の予約をしないと乗れないくらいです。
列車は『七尾駅』へと… 駅前の風景
ようやく終点のJR 七尾駅に到着しました。
長谷川等伯(戦国時代から安土桃山時代の絵師)の故郷でした。

ゆるキャラの~とうはくん (長谷川等伯さんがモデルです。)
在来線列車には、わくたまくん~が描かれている車輌もあるんです。

てへっ(^0^)
のと里山里海号のベースNT300型
ほんとに色合いの青が似合います。 Noto Railway
アテンダントの皆さんありがとうございました。
乗車記念スタンプ~いただきました(笑)。
真新しい車体は光り輝いています。
県内のJR駅は、新幹線の広告でいっぱいですね。
同じ年にデビューしたのと里山里海号も注目株の代表です。
萌A列車で行こう!

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