春いろの汽車に乗~って♪ 海に連れていってよ~♪
そんな歌を口ずさみたくなるシチュエーション。
能登鹿島駅(のとかしまえき)を御存知でしょうか。
北陸の石川県鳳珠郡穴水町と経由する~のと鉄道七尾線の駅名です。
別名は『能登さくら駅』という愛称でも呼ばれています。
ソメイヨシノが咲き乱れる…春には桜が美しい名所として親しまれています。
20世紀末には、中部の駅百選にもなった駅です。
能登さくら駅
駅名の由来です。
この満開の季節だけ…さくら駅の景観をテレビで時折り放映すべく
地元のNHKが設置していったカメラがありました。
桜花が舞い散るホーム…で貴女と
この能登鹿島駅ホームには100本ほどの桜の並木によって桜のトンネルが現れます。
地元の皆さんが夜桜など楽しめるイベントをしてくださる四月。
ほら遠くから…駅に列車が入ってきましたよ。
『のと里山里海号』という特別新装列車は4月29日から運行開始なのですが。
きょう…ここで出会っちゃいました(プレ運転のゲスト客なのかな^^)。
特別仕立てされた豪華版の観光列車が運行するの楽しみにしていました。…
のと里山里海号

『里山里海号』の美しいブルーの車体が素敵です。
なにより特筆すべきは列車内部のラグジュアリー空間です。
伝統とモダンさを融合したような装飾とサービスを後日体験したいと思っています。
停車後…あっという間に再スタートしてゆきました(バイバ~イ)。
きれいな汽車でしょう。 ゆっくりと景色に吸い込まれるように走り去っていきます。
景色といえば海岸線、内海で穏やかな穴水湾。
能登半島の外浦は荒々しく、内浦は…とても静かな波のない穏やかさ。
牡蠣の養殖も盛んで美味しい牡蠣料理が食べられます。
小さなマリーナもありますから 波止場にはヨットも繋がれています。
その沿線、能登鹿島駅から七尾に向かう次の駅は『西岸駅』。
お陽さま色した~菜の花が咲いていました。
能登地方って少し緯度が高い地域ですからね…いま自然も春まっさかり。
青森の弘前公園のサクラ開花のニュースは聞いてましたが?。
こちらは『西岸駅』です。
のと鉄道の普通列車(レールバス)です。
タイアップかな?ドラマのPRしてますね。
穴水方向へ発車オーライ!
ここの駅舎には…あの娘?がいるんです。
アニメ 『花咲くいろは』の主人公~おはなちゃん。

カラフルな作品関連のポスターが掲示されています(萌え)。
実は…この駅は聖地なのでした。
にしぎし駅は、このアニメ作品中に架空の駅として設定されたことで
ファンが巡礼してくるほどの隠れた人気スポットなのです。
本編では、主人公の少女が東京から乗り継いで祖母の旅館を訪ねるシーンに登場します。
その駅名は…ゆのさぎ『湯乃鷺』駅と名づけられているんです。
なんと噂どおりアニメと同じ名前のプレートが立てられていました。
もうすっかり登場人物の気分(^-^)。
またね~緒花ちゃん。
線路は続くよ~どこまでも
のと鉄道には、自然の景観を眺めながら旅を楽しめるパノラマカーもありました。
『のと恋路号』
これは以前~紹介しました『花咲くいろは』のラッピングカー。
いまも穴水駅に車両がありましたよ。
ツクシが…ニョキニョキ生えてきてますね(笑)。
枝垂れサクラの優しい揺れ方が好きなんです…。
山間には様々な花が咲いています。
『能登演劇堂』は、次駅の…中島駅で降りた町にあります。
俳優の仲代達矢さんが主宰している無名塾”をバックアップしている関係ですね。
以前(1985年頃)から毎年~合宿していた御縁がある石川県七尾市中島町。
1995年の春5月12日にOPENしています。
演劇堂の舞台設計には仲代さんが監修した…プロセニアム・アーチ型をした舞台。
日本唯一という舞台後壁の開閉式を採用して開放型の野外舞台としても設営できます。
町おこしが演劇というユニークな中島駅でした。
シェイクスピア作品では四大悲劇の一つ『マクベス』のロングラン公演も話題でした。
女優の若村麻由美さんの公演も予定されています。
野の花は無欲に、ただ咲いている…寡黙に自然の息吹を伝えるように。
穴水湾から望む大きな島があります。
いまから行くのは~縄文から弥生時代の遺跡もある能登島へと渡ります。
この橋梁は、全長が約620メートル強の中能登農道橋。
橋の愛称は『ツインブリッジのと』
開通したのは平成11年(1999年)3月27日でした。
咲いたばかりのように能登島も花が満開です。
ソーラー発電畑も盛んです。
能登島側から対岸の七尾市~和倉温泉街を眺めます。
ゆっくりと花を楽しみ…島の海岸線をドライブしながら…
もうひとつの橋を目指します(島には現在までに2箇所の橋梁が建設されています)。
のとじま案内看板
図の左上に描かれている橋で上陸、左下の橋で戻りました。
『能登島大橋』
昭和57年(1982年)開通した有料道路でしたが現在は無料化されています。
これまでの不便な船での移動が楽になり島民も観光客も大喜び。
救急車での患者搬送にも大助かりしています。
区間1キロメートルの橋梁は県道47号線として通行できます。
ゆるやかに海上に架かる橋の姿は美しい滑らかさで繋げてくれます。
能登島側の屏風崎”から能登半島側の屏風岬”に建設されて以来
七尾湾の南湾と西湾部を隔てる目安にもなりました。
まさしく屏風のように浸食された断崖ですね(海の透明度が高いでしょ)。
ず~っと彼方(東岸)には地元の火力発電所の煙突も見えています。
西の方向 …陽も暮れていく時間です。 和倉温泉が見えますね。
サンセットタイム …夕陽が美しく湾を照らしています。
木漏れ日にも感傷的になりますね。
春は過ぎ去ったと思いましたが …まだ宴は始まるところでした。

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