震災直後の生々しい証言。 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 






【花田紀凱の週刊誌ウオッチング】


『週刊文春』(3月24日号)『週刊新潮』(3月24日号)『週刊朝日』(3/25増大号)『サンデー毎日』(3・27増大号)が揃(そろ)って木曜発売で東日本大震災の大特集。

 『新潮』は発生と同時に記者20人を現地に派遣したが、到達できたのは新潟ルートの8人だけだったという。カラーグラビアから続けての本文30ページ、さすがに生々しい証言が取れている。

 〈「家に戻って海の方を見ると、ゴーッという音とともに遠くに津波が見えました。第一波です。すでに高さは13メートルを超えていました。なぜわかったかといえば、津波防止のための河口の水門の高さが12メートルで、第一波はそれを越えていた。(中略)ゴーという音に加えて、建物が壊れていくギシギシ、バキバキ、グシャグシャという、木がなぎ倒されるよりもっと大きい、解体屋が建物を壊す時に出るような音、もの凄い音を立てながら進んでいくのです」(南三陸町のある工場経営者)〉

 『新潮』『朝日』『サン毎』はともにカラーグラビアから大震災の写真だが、『文春』のみはいつも通りの美女図鑑。これは差し替えるべきだった。

 記事でも「『粗食』は早死する!」「萩本欽一単独インタビュー『二郎さん、永遠の相棒との45年』」など、今、読む気が起こらない。これは『朝日』『サン毎』の大学合格者ランキングも同じ。

 実はこの大震災、『アサヒ芸能』(3・10)がスクープしていた。

 「『NZ型大地震』東京で起きたら死者1万5000人」のなかで、民間で地震予測研究をしている「青松倶楽部」の進村耕喜代表がこう予測。

 〈「最近、東日本で、熱線に地震の前兆が出ており、FM波のノイズも上昇するという観測異常が確認されています。そういったことから予測すると、今年の8月までにM7・5前後の津波を伴う宮城県沖地震が起こる可能性があります」〉 (『WiLL』編集長)