帰ってきた料理長(あの世から?) |  ZEPHYR

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ゼファー 
― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

このことについて、他にも告知されておられるかたもいらっしゃいますが、私のほうからも。

今日午前9時3分から明日の午前7時42分までの間、

なが~~~い、ボイド・タイムです。
(占星術ソフトによっては、若干の計算の違いがあるかも)

ボイドとは無効とか空虚とかいう意味。

決定事項が無効化されたり、決めようとしても紛糾して決まらなかったり、計画が頓挫したり、なにかと厄介なボイド・タイム。

これは月が一つの星座を運行していく過程で、その星座内で最後に他の天体とアスペクトを結んでから、次の星座にイングレス(侵入)するまでの間の時間帯のことです。

この時間帯には重要な決定はなさらない方が良いでしょう。
あとで無効になってしまう可能性があります。

こんな日なのに、今日はミュージカルのミーティングがあります(あちゃー)。
前回の会議の時、このスケジュールになったときわかってはいたんですけどね、まあ、新しい企画を立てるわけじゃないし、これまでの路線に沿っての読み合わせとか、歌とか、そういうことをやるわけで、今日重要な決定がなされなきゃいいんですけど、私はおかしな方向に行かないように誘導するのが役割かな?

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

昨日、とっても面白いことがありました。

面白いというか興味深いというか。

私が以前常勤で入っていたホテルのレストラン。
昨日はそこの勤務でした。

お客さんがまだそんなに入っていないとき、社員のM君と私と同じ配ぜん仲間のK君が、お客さんのキープボトルを置いている棚のところで話していました。
そして私に、一番隅っこのボトル三つは誰のかと質問してきました。

「亡くなったA料理長のだよ」

そのレストラン(&バー)での勤務の長かった私は答えました(K君もたぶんそうだろうと分かっていた)。

A料理長は、癌で他界しました。
もう三年くらいになるのかな?

「おい、M、このボトル、もらって帰って飲め。そしたらA料理長が枕元に立ってくれるぞ」

「いや、おれ、知らねえし」と、M。

M君は会ったこともないA料理長。
口元から顎にかけて白髭の目立つ、人柄の良い料理長でした(年齢以上に老けて見えた)。

レストランが忙しくなり始めた頃、バーに二人の男女がやってきました。
私よりも5~6才は上に見えるご夫婦。
状況的人員的に自分がカウンターに入るのが適切だろうと判断し、私が接客しました。

最初は差し障りのないお酒の話やなんやかやだったのですが、

「今、料理長は誰なの?」

「Hです」

「ふーん、そう。あたしたちね、家がA料理長のすぐ裏なの」

「え! そうなんですか」

そしてお客様がたは、A料理長のことをいろいろと話し出します。
奥さんはA料理長のちょっと下で、学生時代は友達がA料理長(当時はただのA君ですね)のことが大好きで、騒いでいたとか。
(女の子に人気のあった頃の、若かりしA料理長の姿なんて、想像できないんだけどあせる

話が弾んで、お二人は結構たくさん召し上がり、上機嫌で帰って行かれました。

見送った後、思いました。


不思議なことがあるもんだ。

料理長の残していたボトルの話をしていたら、その料理長のことを知っているお客さんがふらっとやって来て、話題にされて帰って行く。

……帰ってきていたのかな、A料理長。

ふとそんなふうに思いました。

たまには自分のことを思い出して、話題にしてほしかったのかも。

もうお盆の時期だし。

A料理長、いろいろと大変なこともありますが、私たちは元気にやってます。

どうか、安らかに。

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