2010年 もっとも大変な星座 |  ZEPHYR

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できれば、「幸運な星座」という見出しで行きたかったところなのですが、チャートを眺めているとそんな安直な幸運論は、逆に落とし穴になるかも知れないと考えました。
幸運な星座は? という質問に、多くの占星術師や占いの雑誌が、こう答えているはずです。
「魚座」と。
とくに魚座でも3月に入ってからの誕生日の人が幸運度が高いです。その中でもさらに絞れば、3月も初め頃の生まれの人。これは文句なく幸運の加護が大きな人です。
これは幸運の星である木星が、現在魚座を運行中だからです。
夏頃には牡羊座にも一時的に入りますが、逆行してまた魚座に戻ります。
こういった流れを見ると、もっともシンプルな答えは「魚座がラッキー」なのですが、事はそう簡単ではありません。

トランジットの天王星は、今年、その魚座の終わり頃から牡羊座にかけての境界付近で、うろうろしています。
そして対向する乙女座から天秤座にかけての境界付近には、逆境の星である土星が同じようにうろうろします。
昨年から私たちを苦しめている土星・天王星のハードアスペクトを強めたり弱めたりしながら。
つまりこのハードアスペクトの影響を非常に強く受け取るのが、この「魚座の終わり頃から牡羊座のごく初め頃の生まれの人」と、「乙女座の終わり頃から天秤座のごく初め頃」の生まれの人と言えそうなのです。
ですから、「魚座がラッキー」などというと、この魚座の終わり頃生まれの人にとっては、「なにが幸運だ、ばかやろー」なんてことになりかねません。

上記の二つの領域以外に、大変そうなポイントが二つあります。
一つは射手座の終わり頃から山羊座のごく初期の生まれの人(じつは私も該当)。
この土星・天王星のアスペクトの影響を受けそうです。ただしアスペクトが強力に生じる時期を判定すると、むしろ大変な思いをされるのは山羊座の初期の方(12月中の生まれの方かな~)だと思います。
山羊座初期位置に、現在、冥王星が居座っています。
これが土星・天王星とTスクエアになります。
この影響をもろに受けそうなのが山羊座初期で、ある意味、もっとも大変な思いをされるかも知れません。
これまでの生活の刷新、根底からの改変、激動といったことも体験しやすいのが、この領域です。
12月19日生まれの私は、冥王星が太陽の上を通過する3、4年前にすでに死ぬような目に遭いましたあせる
ですから、すでにこのような体験をなさっている射手座終わり頃の方については、あまり心配はないと思いますが、問題は冥王星が合で出生太陽に影響を与える山羊座初期の方。

たぶん、この方々がもっとも甚大な運気的な変動を体験されると思います。
冥王星が通過するだけでも影響が大きいのに、そこへ土星・天王星のハードアスペクトが上乗せされるのですから。
ただ……。
こういった大変動運気を、単純に不運なんだと誤解なさらないでください。
これは確かに苦しい運気ですが、これがあるときこそが脱皮のチャンスです。
これまでの限界を突破し、生まれ変わるチャンスです。
とくに変わりたくないよ、という方は、今年、努めて現状維持を心がけ、派手なアクションや破壊的な言動を取らないことです。

さて、上記以外にももう一つ、今年大変そうな星座領域がありますが、それは双子座の終わり頃から蟹座初期の生まれの方。
この四つの領域の方は、今年、ふんどしを締め直してください(女はどうすりゃいいのかって? 男だって今時、ふんどしなんかしてませんよ)。
対処法は上記の通りです。
私も冥王星に関してはあまり脅威はないのですが、土星・天王星に関してはおおいに該当しているので、気をつけたいと思います。

ざっくり眺めたとき、これらのハードアスペクトは3月下旬から強まり、6、7、8月と勢力が集中します。
トランジットにのみスポットを当てたとき、四つの星座領域は今年の夏が正念場?

負けるもんか!!

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