<占星術予測に関するスタンス>をご一読の上、以下の記事をお読み下さい(すでに読まれたことのある方は、飛ばして先へお進み下さい)。
<2009年の占星術予測 日本>は若干の加筆を行いました。
一応、2009年の占星術予測をする際に、前半期と後半期に分けて考えたいと思います。
前半期は夏、7月頃まで。後半期はそれ以降を指すと思って下さい。
ただ、これまでの経験上、どうやら次のサイクルが近づいてきたら、そのサイクルに表示されている事柄が、徐々に世の中に現象化されていく傾向があるようです。
つまり何月何日に線引きをして、そこからころっと運気が変わるということではなく、段階的に次のものへと変わっていくものだというふうにご理解下さい。つまり夏以降の運気が、それ以前に現出することもある、ということです。
さて、前半期と後半期、どのようなことが予測されうるのか、見ていきたいと思います。当然、これは世界全般に関わるものなので、日本にも海外にも現れる傾向だと思って下さい。
まず現状の世界的不況ですが、これは前半期まだ強い勢力を保つようです。すでに過去記事の中にも書いてきましたが、3月いっぱいまでは土星・天王星のハードアスペクトが持続し、1月下旬から2月にかけて、もっとも厳しい状況だと解読できます。
後半期にも7月下旬から土星・天王星のハードアスペクトは復活し、秋頃までは持続しますが、このときの影響は今ほどではないと、個人的には考えています(ちなみにこのときもっともシビアになるのは、9月下旬から10月にかけて)。
なぜ、同じアスペクトで前半期と後半期で影響が違うのかといえば、それは下地にあるものが違っているからです。前半期は、今の世界不況の状況を、ちょうど焼き印のように焼き付けたホロスコープとなっていますが、後半期のホロスコープはそれが緩和された状態になっているのです。
つまり、ざっくりと解読すれば、前半期は不況が色濃く、後半期は同様の傾向がありながら、被害が少なくて済む、というふうに解読できます。
土星・天王星のハードアスペクトは、08年の9月11日に天空に結ばれましたが、それから一年ちょっとの期間、我々の世界を脅かすわけです。しかし、それも春まで我慢すれば、最悪の時期はやり過ごすことができます。
ちょうどこの初期の嵐が過ぎ去る頃、私たちは「虹」を見ることができると思います(象徴的な意味ですが)。これは苦難の時期でなければ、目覚めることのなかった私たちの良き資質が再生するからではないでしょうか。助け合う気持ち、人を尊重する生き方など、そんな人として本来は当たり前にあるべきものを、私たちは虹として見るようになります。
これは希望的な観測を書いているのでも、苦難の時期を過ごす皆さんの気分を少しでも明るくするために詭弁を弄しているのでもありません。ちゃんとホロスコープの中には、サビアンシンボルとしてそれが表れているのです。
この「虹」は私たち1人1人の心の中にあるもので、それまで世界の中で無力だと感じていた人も、この
世に自分が存在することの意味や意義を感じ取ったり、天命のようなものを受け取ったりする人達も出てくるということです。
前半期、たしかに経済的には世界不況という現実がありますし、その中で国益を損なわれたり、経営が逼迫したりという国家や企業が続出し、個人の生活をも脅かすということはあります。
しかし、そんな中で「理想」というものを人々は思い出します。ホロスコープにはそれが如実に現れています。これまで、現実の中で投げ捨てられ、価値も力もないと思われていた理想です。
たとえば平和憲法とか、アメリカ建国理念とか、基本的人権とか、最低限の生活保障とか、そういったものです。そんなものを復権させる動きが生じるかも知れません。
同様な感覚で、他に前半期の良きものを見ていくと、愛情の問題が上げられます。ロマンティシズムの復活というのか、たとえば男女の愛にしても、肉体だけではない、精神的なつながりが見直される暗示があります。ただ、このアスペクト下では、純化される愛と、よりいっそう肉欲的な方向へ突っ走るものとに分かれてしまう可能性があります。
また際だって良い働きをしそうな星に、パラスがあります。パラスの意味は「調和」です。
暗礁に乗り上げていた事案があれば、この時期に解決するものが出てくると思います。
個人的にはテロとの戦いやパレスチナ問題などが、画期的な和解に運べばいいと思うのですが、なかなかそうも行かないでしょうね。
火星と冥王星が凶角を形成しています。
このアスペクトが現実化しそうなのは、2月の終わりから3月の始めにかけてと、4月の下旬です。世界的に人命が損なわれるような大きな事件や事故、テロや戦闘行為などの可能性が考えられます。
4月の中旬にさしかかる頃から月半ばにかけて、大きなアクシデント、事故(飛行機かも知れませんが、とりあえず陸海空の交通機関に絡んだもの)が予測されます。財政上の問題、金融関係である可能性も、国によってはあると思います。
5月の終わりごろになると、調和的なニュースも聞かれると思います。たとえば経済の危機を脱したとか、回復兆候が見えるとか、また様々な喜び事に関する知らせです。危機に際して計画的で抜本的な改革で事に当たってきた国家や企業は、この時期に成果を上げることができます。
6月には痴情の問題、男女の問題が増加、表面化します。金銭面で起きるとすれば、詐欺や偽装といった事柄。食の問題なども考えられます。
2009年は自然災害が比較的多いと考えられますが、前半期よりも後半期の方にその傾向が顕著に出ると思います。
さて、後半期ですが、いよいよここで決断を下さなければならない時期がやってきます。いくつかの国家や企業、そして多くの個人の身の上に、ある傾向が発生します。
それは、これまで自分たちが愛着を持ってやって来た慣習や居心地がよいと思ってきた環境を離れ、あらたなマナーや手法を身につけるということです。もっとも大きな部分で現れるとすれば、国家間、民族間、宗教観の対立や金融や経済などのシステムを変えようという動きですが、さすがにそこまで抜本的な改革までは行かないでしょう。
しかし、「このままじゃいけない」ということを思い知らされ、新たな種を植え付けられるのが前半期で、ではそれを変えて行かなきゃと決意し、別な芽を育てていこうというのが後半期ということになります。
これは多くの人、組織の上に起きる変化です。
そのためには辛くとも決別しなければならない事柄もあります。
そして、これまでは敵対していた関係や、嫌いだった人間関係などに変化が生じます。
この運気の中で、国際的な紛争や対立が緩和され、融和へ踏み出す流れが起きることを、切に望みます。
前半期と後半期の運気は、このように物語みたいにストーリーがつながっているのです。
金星と土星が厳しいハードアスペクトなので、金融や経済はまだ回復にはほど遠いでしょう。しかし、嵐の度合いは緩和されます。
一方、悩まされるのが穀物などの問題ではないかと危惧されます。
農作物の不作、欠乏といったことが暗示されています。背景には天候不順、異常気象、天災、人口増加による需要の拡大などがあるのではないかと思われます。とすれば、今の内に日本などは(円高を利用して)、穀物を増加輸入し、備蓄しておけばよいのですが。
もっとも危惧されるのは、飢餓に襲われる国が出るのではないかということです。
前半期によい働きをしたパラスは、まだ調和への機能を存続させています。
ただこのパラスと対立する位置に、木星・キロン・海王星の合があります。この三つの星は、似た特色があり、どれも宗教、精神世界といったメンタルな要素を持ち合わせていて、それが一堂に会しているわけです。これは宗教界、スピリチュアルな領域での不調和を意味します。
これまでそうした領域で評価されてきた存在が失墜する可能性、また宗教界など同一の世界の中でいざこざが起きる可能性があります。
しかしながら、この三つの星の会合の意味は、スピリチュアルな領域の拡大であることには間違いありません。後半期、人の癒しや精神的な救いとなる分野(医療なども含む)が、これまでになくクローズアップされるでしょう。
8月前半、男女間の問題で大きな話題となる出来事が。
8月後半には宗教界やスピリチュアルな世界での諍い、また非常に話題となる出来事。
また同時期に、事故やアクシデント、交通機関やデータ通信に関することのトラブルかも知れません。
終わりごろには、なにかおめでたいこと、喜びに関連したニュース。
9月。金融や経済に関する話題。不安の再燃。株価の下落。思わぬアクシデント。
9月の終わりごろから10月に初旬。非常に活動的な印象。スポーツなどで大きな成果、話題。
10月。暴力的な事件や争いごとが増加。改革者の試練。
11月。言論的な争い。交通事故。下旬には状況を変えようとする良き力の成果。
12月。とくに下旬。古き体質や制度の死と再生(国や企業に顕著に現れます)。この後半期の重要なポイントで、一種の決算的な時期。
まだ見切っていない部分は数多くあります。毎月の予測で、このあたりは補填していきます。
地震ですが、後半期、多くなります。日本の予測でも書いているので重複しますが、年間を通じての注意日を以下に挙げておきます。
2月4日頃(前後に数日の幅があります)。
2月20日頃(前後にかなりの幅があります)。
3月16日~26日。
5月13日頃(前後にかなりの幅があります)。
5月25日~6月5日。
6月7日~同月22日。
7月10日頃(前後にかなりの幅があります)。
8月6日以降、9月23日まで(09年最大の過密期間。もっとも危険なのは、8月29、30日頃、9月17、18日頃ですが、前後に幅があります)。
10月31日頃(前後にかなりの幅があります)。
12月28日頃(前後にかなりの幅があります)。
上記のものは、今のところ発見している主だったポイントです。毎月の予測で、やはり補填していく予定ですが、2009年最大の地震注意ポイントは赤字の8月から9月にかけてです。
この時期に規模の大きな地震が、かなりの数発生すると思われます。数が少ない場合、非常に大きな被害を出す大地震となる可能性もあります。
できうるならば、この時期の前に、また祈りを捧げたいと考えています。この頃のホロスコープ・チャートは、本当に地震に関しては厳しい様相なのです。
人の心に愛が、世界と大地に調和が満たされますように。