10月の占星術予測と長期予測 |  ZEPHYR

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 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

※注 以下の予測はホロスコープ・チャートから解読した、ある傾向に過ぎません。あくまでも占星学上の研究による「予測」であり、世間で言われる意味合いでの「予言」「予知」といったものではありません。すべては占星学上の法則と過去の統計に拠っています。
12星座と各感受点(星)の位置や角度には意味があると考えるのが占星学ですが、それらと世の中に起きる出来事との間の因果関係は未だ科学的には立証されておらず(未来においては立証される日も来るとは思いますが)、現代の科学合理主義的な考え方では非科学的なものです。
また予測の中心は、やはり災害や事故、事件といったものが中心になりがちです(希望となるものも書くようにはしておりますが)。これは皆さんに注意を促す目的が一つ、もう一つは悲惨なことも多い世界の現実から目を背けず、なんとか良い方向へ変わって欲しいという願いを込めてのことです。いたずらに皆さんを不安に陥れるためのものではありませんし、未来は決して決まっているものでもありません。
この点については、過去記事の<腐った林檎><千の果実こそエデン><意志こそが運命を変える><灯火を掲げて>などをご参照下さい。
未来は決まっていませんし、意志の力で変えることができます。そして個人の意志は、全体に対しても決して無力ではありません。
ただ、どのような意図で書かれたものであれ、悪いことはいっさい聞きたくない、聞くと本当にそうなってしまうような気がする、という方は、お読みにならないで下さい。この点については、強くお願い申し上げます。
上記の点について、ご了承頂いた方のみ、お読み下さい。



ちょっと長い序文ですが、占星術予測の時には上記の文章を必ず冒頭に載せることに致します。一読され、記事を読むことを選択された方は、次からはとばして読んで下さい。


さて、発足したばかりの麻生内閣ですが、今朝の新聞によると思ったほど支持率は高くなかったようです。
10月の予測とは別個に、最初にざっとこの内閣のことを見ておくと、やはり世間で言われているとおりの「選挙管理内閣」となりそうです。短命であることは如実に表れており、遅くとも年内には解散総選挙の決断が下されると思います。当初言われていた、10月下旬~11月初旬の解散総選挙になるかどうかは、かなり流動的になってきたようですが(支持率が低かったので)、その時期は選挙の有無にかかわらず、政府にとっては大変なことが多いように思います。
今回の内閣は、かなりおおざっぱな性格を持つ調子の良い内閣で、まさに麻生総理のキャラクターを反映しているように思えます。世襲議員(かつての有力議員の子息など)が多いことも、麻生総理指名時のチャートにははっきりと示されています。
政権運営は非常に厳しく、とくに財政問題に苦慮することになりそうです。海外からの深刻な不況(アメリカと考えられます)のあおりがあって、様々な問題が浮上してくるでしょう。
これまでの内閣と同様な不適切発言、また別に「女性」に関する問題が浮上するかも知れません。
いずれにせよ、次なる政権、政府へのつなぎであり、この苦境をどう乗り切っていくか、麻生総理の手腕が問われるところでしょう。

あと蛇足ですが、もし9月中で、この後ちょっと地震に注意しなければならないとしたら、27、28、29日です。
でも、だいじょうぶ。こないだから繰り返し言っておりますが、たいしたことはないと思います。
大きな地震の発生を抑える星の配置もあって、これがたぶん結果的には地震を分散させたり、雨を降らせて抑制したりしていると考えられます。
現在、冥王星を刺激する星の配置になっていて、震度3クラスの地震は起きていますが、以下をご覧下さい。

21日 7:30 千葉県西北部 震度3。
22日16:42 津軽海峡 震度3。
24日 8:54 岩手県沿岸部南部 震度3。
25日 15:09 宮城県北部 震度3。

これらの地震のうち22と25のは、冥王星関係のものであろうと推定されますが、他は別の星が原因で発生しています。これはどういうことかというと、現在の星の配置は天宮に拡散した状態になっていて、力が分散されていると考えられます。分散していても、これらが複合アスペクトで結びつくようなことがあると、大きなエネルギーが発生してしまうのですが(9月10、11日のイラン、十勝沖、インドネシアの三連続地震のように)、現在は相互の強固な結びつきはありません。
27~29日もエネルギーを刺激するものはありますが、現在の状況と大きく違ったものではないので、起きても震度4くらいがせいぜいではないかというのが、今のところの予測です(ただ震度や発生時刻、発生場所の予測は非常に難しいものがあるので、外してもご容赦下さい)。

前置きが長くなりましたが、といったところで、今後の占星術予測に移ります。
まず、非常におおざっぱな流れです。
現在、土星と天王星のハードアスペクトが結ばれているのですが、この誤差が少なくなってくるのが10月の半ば以降です。土星は既存の体制や古い考え方、伝統、また社会の制度や枠組みといったものを示し、天王星はそこへ「変革」を持ち込んできます。すでに前兆現象としては(アメリカの大統領選挙などを見てもらっても分かると思うのですが)、このハードアスペクトを象徴する出来事が起きてきています。
これは日本の政治の世界などでも起きる可能性が高いし、他の国々や社会の様々な階層、ジャンルで起きる全体的な風潮になると考えられます。ハードアスペクトで起きるため、これには常に苦痛のようなものが伴い、短期的にはアクシデントや深刻な対立を生み出すのですが、ハードアスペクトそのものは「悪」でもないし、一概に「凶角」といった呼び方もできません。なぜなら、これがないと私たちは、ずうっとマンネリズムに支配された変化も刺激もない世界で生きなければならないからです。吉角と言われるイージーアスペクトは、調和的な関係をもたらしますが、裏返すと現状を根本的に変える力はないのです。
この土星vs.天王星の関係は、かなりの期間、続きます。来年の4月に一度途切れますが、その後、来年の夏から秋にかけてもう一度結ばれます。
つまり今年から来年にかけて、「旧体制の打破」あるいは「変革」といった動きが、全体的な風潮としてあるはずだと読めます。ですから、これはどちらかというと、長期予報になるのですが、ちょうどこのハードアスペクトが非常に強力になるのが、今月から来月にかけてなので、予測として出すにはちょうどいい時期かとも思います。

ただし、かならずしも「変革」勢力が勝利するわけではありません。土星側の力が強いと、革命が失敗に終わるように、押さえ込まれてしまうケースも考えられます。お国事情によっては、この対立構造の中で、紛争、暴動、それを鎮圧するための軍事行動といった出来事につながってしまうところも出てくるかも知れません。
これは日本で言えば、自民党中心の政治と民主党中心の政治のせめぎ合いにもつながっていきますし、土星で暗示される古い歴史や格式を持つものには、顕著にこうした傾向が現れてくると思います。たとえば相撲協会などは、普通に相撲をスポーツと考えると火星の領域なのですが、伝統ある国技というとらえ方をすると、もうこれは土星になりますし、歌舞伎、茶道、華道、剣道といった「道」のついたジャンルの多くが引っかかってきます。
企業で言えば「老舗」と呼ばれるものが該当します。
別な意味合いとしては、土星には建設業、不動産業も含まれますし、農業もそうです。なので、それらにも影響が波及するかも知れません。
個人のレベルでも影響は強いと思われます。同時期、窒息感のあるこれまでの状況を変えてやろうと動き出す人は多いはずで、転職や脱サラ、もっと内面的に自己改革といったことに取り組む人もかつてなく増加すると思われます。
ただ、これを行う人は、やはり相当な努力を強いられる、産みの苦しみのようなものは経験されることが多いはずです(個人のチャートによって、楽に行える人もいるはずですが)。しかし、このプロセスなくして大きな変化は望めないこともたしかで、希望を持って取り組むことが重要だと感じます

そしてこうした全体的な風潮の中で、その改変を通じて、当然、良い方向へ向かうものも出てきます。今、日本の社会の中にはいろんな意味で閉塞感がありますが、この改変の時期が一つのポイントです。
これまで良き努力を続けてきた人、企業、組織の中には、今後素晴らしい未来が開ける可能性があります。

附記としてですが、日本でもっとも古い伝統を持つものといえば、じつは「皇室」です。ここにも何らかの動きが見られるかもしれませんが、天皇家のように長い歴史を持つと、これくらいの改革の星では何も変化はしないと考えられます。皇室のどなたかの健康上の問題などで起きなければよいのですが……。ちょっとですが、懸念されます。

今年の後半。冥王星がもう一度、星座の境界をまたぐのですが、冥王星効果以外の部分で、もっとも大きく取り上げられるのが、この土星と天王星の問題と言えるでしょう。
もう一つ、長期予報として出しておきたいことがあります。それは冥王星に関係しています。
<1995に学べ>を参照して下さったら分かると思うのですが、今年は1995年と非常によく似た運気的な経緯を持っています。
その観点で、過去を振り返ったとき、今年まだとくに注意を怠ってはならない出来事があるように思います。それは「いじめ」です。しかも13年前よりもさらに悪質化している「ネットいじめ」です。
最近はずっと、非常に大きな出来事や事件が多く、あまり表面化していない、マスコミも取り上げていないだけなのではないかという危惧を感じます。どこかで、水面下でこうした事態が進行しており、今でもおそらく確実に被害に遭い、苦しんでいる子供たちが大勢いると思うのです。
子供だけではなく、最近は大人の社会でも話題になったことがありますが、大人社会のそれはネットというものが広まった時点からすでにスタートしていたように思います。

自分は絶対に傷つかない、傷つけられない「匿名」という安全圏から、他者を誹謗中傷するというやり口は、これは大人が始めたものです。
こういう事件は起こってからでは遅いのです。私の身辺でも、最近、このことを思い起こさせるような出来事がありました。
早めに気づいて事なきを得た、ということだったのですが、どうか年頃のお子さんをお持ちの方、注意してあげて下さい。日頃から十分にお子さんと話をして、困ったときには打ち明けてもらえるような雰囲気を作って下さい。コミュニケーションは、こういう問題を未然に防いでしまえる、もっとも有力な手段です。


さて、10月の流れです。
まず1~6日頃ですが、「女性」や「お金=金融、経済」に関する話題、事件などが多いと考えられます。スキャンダルもあるかも知れません。日本では労働環境全般の問題、または医療関係、教育機関での事件など。
13~15日。不正なお金、あるいは不倫関係、スキャンダル。社会保険庁の年金偽装や汚染米のような、だまし、ごまかしといった出来事が別個に起きるか、また上乗せで発覚するか。
16~26日。社会的な意味合いで、もっとも危険そうなのがこの時期。主役が火星なので、重大な刑事事件や大きな事故などが発生する可能性があります。また火星が強く機能する時期が、月末から来月にかけてありますが、これが来月の予測に割り振っておいた方が良いでしょうから、また10月の月末に致します。
24~27日。財政上の問題、経済の問題がこのときに強く報じられると考えられます。またより個人的なレベルでは、有名人の愛の破局報道など。

さて、今年を騒がせている元凶の冥王星ですが。
10月24日以降、冥王星は射手座と山羊座の星座の境界線、誤差1°以内に入ってきます。
過去の記事で何度か申し上げましたが、冥王星がイングレスするとき(星座に侵入するとき)に地震が発生するケースが過去に何度もあります。次のイングレスは、11月27日ですが、やはりある程度の幅は見ておく必要があります。四川省大地震も1°以内で起きていますし。
しかし、10月に関して言えば、まだ静かな運気ではないかと思えます。
ただ、やはり土星と天王星の対立が強まってくる月の後半になってからは注意しておいた方が良いでしょう。これが引き金を引くこともあり得ます。

地震に関して言えば、
5~6日。
12~15日。
19日前後。
あたりを今のところ、注意日として挙げておきます。この中でももっとも気になるのが5と12ですが、土星と天王星のハードアスペクトが強くなってからの19も軽視はしない方が良いように思います。
しかし、繰り返し申し上げますが、阪神大震災や四川省大地震のような壊滅的な地震は今のところ日本には来ないと思います(海外では被害が大きなものになる可能性があります)。
それが本当に危惧されるときは、きちんとそれなりの予測を出したいと考えています。

以上、現時点までで解読できた流れです。
またなにか分かったら、UP致します。

人の心に愛が、世界に調和が満たされますように。