山谷えり子氏がいじめの問題点語る | 日本教育再生ネットワークのブログ

日本教育再生ネットワークのブログ

若者は国の宝です。その宝を育てるのは、教育。国の将来の礎となる教育が、様々な問題を抱え、深刻な事態に陥っています。戦後の教育行政で深刻な問題点を抱える日本の教育ですが、再生へのルートマップが必要な時。様々な問題提起ができれば幸いです。




2012年8月8日、東京・永田町の自民党会館で社団法人・全国教育問題協議会の教育研究大会が行われ、安倍晋三内閣時の首相補佐官だった山谷えり子氏が基調講演を行いました。

テーマは教育委員会問題ですが、内容は多岐にわたり、日本の教育問題の危機的状況が示された内容となっています。

この基調講演からわずか10日後、尖閣諸島(沖縄県石垣市)の周辺海域で行われた慰霊祭に参加した日本人10人が、8月19日朝、尖閣諸島の魚釣島に上陸しました。

 尖閣諸島の周辺海域では、19日朝早く、戦時中に亡くなった人たちの慰霊祭が行われることになっていて、この慰霊祭の参加者には民主党の長尾敬衆議院議員や自民党の山谷えり子参議院議員ら超党派の議員連盟のメンバーも含まれ、一般の人も参加しています。山谷えり子参議院銀は尖閣諸島には上陸していませんが、慰霊の志は終始一貫していました。

 参加者は、18日午後9時前、沖縄県の石垣島などを出港し、現地に向かいました。洋上で戦没者の慰霊祭などをすることが目的で、宮古島や与那国島を出航するグループを含め総勢約150人が21隻で尖閣沖を目指していました。

 尖閣諸島をめぐっては、8月15日、「中国の領土だ」と主張して魚釣島に上陸した香港の活動家らが不法入国の疑いで逮捕され、8月17日に強制送還されたばかりです。

 今回、日本人が尖閣諸島周辺の洋上で慰霊祭を行うことの意義については、慰霊祭に現地で参加した山谷えり子氏が8月8日、全教協(全国教育問題協議会)の教育研究大会「教育行政のあり方を斬る」の基調講演で述べています。

【山谷えり子氏基調講演その1】

公務員削減問題では、民主党政権は削減を大幅に行い、骨抜き状態に。

安倍晋三内閣で教育再生問題では、官邸中心に教科書問題対策を行ってきた。昨年は小学生の教科書改訂では、うまくいっていたが、今年の中学校の教科書改訂では、沖縄・八重山、竹富町で掟破り状態になってきた。そんな実情を山谷えり子氏は切実に訴えています。



【山谷えり子氏基調講演その2】

米国で反日運動をする韓国系ロビイストたちの活動が活発化している。とくに慰安婦問題。民団は民主党を応援している。文科省は民主党を応援している民団の反日的活動をしても見て見ぬふりをしている。

西宮では日教組の入らないと出世できないとの風潮。山梨では教頭、校長になるためには日教組にはいらないと出世できないという反教育的状況。表の看板と実際の動きが違うことに国民は気づいてきている。反原発運動に中核派が入っている中、野田総理は接見しようとした。

教科書の記述でも慰安婦問題が復活。慰安婦にかり出された、との表現が増えたことを指摘しています。



【山谷えり子氏基調講演その3】

日本弱体化政策を進める民主党政権の本質をえぐる。

書道、武道を教えるな、という日教組の教育。伝統文化を破壊する動きが続く。

歴史、地理問題も領土教育は後戻り。

悔しさをにじませる。

世界で60番目の面積の国である日本。

しかし、EEZで見ると世界で6番目の海洋国家、日本は資源大国である可能性があると説明する。

東西南北、日本の国境がどこか、分からない子どもばかりが増えている現状を憂う。



【山谷えり子氏基調講演その4】

尖閣諸島の知られざる歴史を説明する。

次に、古事記編纂1300年である今年、古事記を素読する大切さを説く。

十代の子どもたちもたどたどしく読むが言霊ゆえに理解し始める。

対馬、五島列島とも古事記には神の名前をつけて守ってきた。

新渡戸稲造の武士道にも書いてあり、ヒックス粒子が古事記の「結びの思想」に通じていることに欧米の学会も注目している。

古事記を通して先祖からくる直感のすばらしさを強調。

イスラエル民族は旧約聖書を読み、キリスト教徒は新約聖書を読み、回教徒はコーランを読むのに日本人は古事記を読まない。

アーノルド・トインビーはその国の聖典を15歳までに教えなければ、その民族は滅びる、と言っている。もっと古事記を読みましょう。

古事記を読んだ10代の女の子たちは「私は5人、子どもを産みます」と言ってくれた。

神武天皇から125代連綿として続いた日本の伝統、文化を誇る子どもたちを育てる大切さを説いています。



【山谷えり子氏基調講演その5】

いじめ問題で教育委員会の無責任さを紹介。

いじめダイヤルを設置。

地方分権よりも文部大臣に権限を与える必要性を追求し、安倍政権では正常化へ進んだ。

しかし、大津市のいじめの事件で文科省は生命に関わることでありながら「死んでいるので対象外」との無責任すぎる異常な対応。

いじめはもはや犯罪であり、警察介入が必要な事態になっている。

教育行政の問題点を鋭く指摘し、講演を終えています。

その後、全日本教育問題協議会のシンポジウムへ移り、有識者たちがさらに深く、教育行政、教育委員会問題を掘り下げて討議しました。

【同大会やシンポジウムに関する連絡先】

同大会に関する連絡先は以下のところにお気軽にご連絡ください。

社団法人 全国教育問題協議会

〒102-0082

東京都千代田区一番町4番地 相模屋第五ビル5階

℡ 03-3262-6536

FAX 03-3264-3829



★★★★★

突然ですが、「いじめの根っこ」とは、何でしょうか?

「葉を支えるのは枝。枝を支えるのは幹。幹を支えるのは根。根は見えねぇー」by相田みつを。 
文科省は全国の学校や教育委員会に対してようやく、いじめに関する専門的な指導・助言を行う新組織を8月中旬にも文科省内に設置する見込みです。

民主党政権になって2年。重すぎる腰をようやく上げたようなパフォーマンス。

何をいまさら、遅すぎませんか?

2010年度のいじめ件数は77000件。

これが多いか少ないか、普通の人の感覚ではさっぱり分からないところでしょう。

実は、数値自体は、急に多くなったのです。

06年9月、北海道滝川市で小6女児いじめ自殺が発覚し、文科省が「いじめ」の定義を緩和したことで2002年~2005年の間は2万件台だったのが、06年から急増しています。

実態としては、どう考えても「いじめ」なのに、定義上はいじめじゃない、と文科省が判断していることで見逃されてきたケースは後を絶たないのです。

遅すぎる対応。後手後手なのです。

機能が麻痺する教育委員会や文科省は教育現場の深刻な実態を見て見ぬふりをしてきたのです。

まず、教育現場はどんどん深刻な事態が発展してきているのに、事なかれ主義が蔓延し、個別介入しなかったのが問題。

大津中2の自殺事件を見るまでもなく、「いじめは犯罪だ」という共通認識が欠如しています。

教育的指導だけでは絶対に解決できない深刻な問題です。

ようやく大手メディアも、その教育現場の実態の深刻さを報じ始めるようになりましたが、まだまだ、足りません。

8月5日夜、TBSの番組「アシタスイッチ」 で美輪明宏さんが、小学時代からいじめを受けていた及川光博さんと対談して「いじめは犯罪だ、と断定すべきだ」と強調していました。教育の専門家が、本来はもっと、このことを強調すべきではないでしょうか。

いじめの陰湿ぶりはエスカレートするばかりで、学校も教育委員会も「臭い物にふた」の対応だったことへの反省の念はまだまだ足りません。

教育委員会の事なかれ主義は、教育の素人集団で廃止した方が良いほど。

いじめはどこでもおこるという共通認識のもと、児童、生徒にいかに対処したかを評価する組織作りが急務なのです。



■いじめ事件が起こるわけ

①教師への尊敬の念、信頼関係が失墜

②道徳教育を否定し、日教組が偏向教育を実践し、日本の国歌斉唱すら反対する教員組合の現状

③しろうと教育委員会の事なかれ主義とぬるま湯、無関心ぶり

④いじめは犯罪との認識の欠如

⑤人権という名の下、加害者、その親への責任を問う声が少なすぎること

とくに学校の教育現場では、モンスターペアレントと呼ばれる保護者対策は深刻です。

背景に所得が高くても平気で給食費すら払わない保護者の無茶苦茶な自己主張があり、日教組による人権教育が元凶。


家庭でやるべきしつけまで学校側に丸投げし、要求ばかり突きつけるので教師側の負担は甚大です。

教師への尊敬心が欠落した日本の教育は衰退の一途になってしまいます。