NO・551
ご
きげんよう、Arika です。
「ファイト!」は、FUKUYAMA ENGINEERNING GOLDEN OLDIES CLUB BANDによるカバーアルバム『「福山エンヂニヤリング」サウンドトラック The Golden Oldies』の2曲目。
2002年6月26日発売。
TV番組『福山エンヂニヤリング』内のコーナー「Factory Live」にて、福山雅治率いるスペシャルバンドがカヴァーした邦楽曲をアルバムリリースされたもので、ジャンルにとらわれない古き良き名曲をセレクト。
福山さんの幅広い音楽ルーツや、ジャパニーズ・ポップス&ロックの原点に触れてみるには最適なアルバムです。
The Golden Oldies/福山雅治
¥3,059
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中島みゆきさんのを原曲を聴いたことがある人はわかるでしょうが、彼女の「ファイト!」のファの発音方法は「a」母音とその音型で、音の弧がふわりと浮き上がり、言葉の優しさを詞中の意味合いに於いて強調する独特な性質を持っている。
しかし、それは中島みゆきさんの女性的な表現においてその発音、音型のファッとした優しさが生れるのであって、男性がこれにアプローチするのは非常に難しく、下手をしたら気持ち悪さすらうみかねないのである。例えるなら、たまにグリークラブの音源で彼女と同じアプローチでの演奏を耳にするが、やはり男性が女性表現をする際のリスクの気持ち悪さの面は出てしまう。
だが、福山さんのとった方法は「a」母音が鳴る時間を短くし、変わりに「f」の子音にキレを持たせることで“ファイト”という言葉に、男性的な力こぶで、新たな意味、着地点を作り出している。
福山さんの「ファイト!」は女言葉を男が歌っても言葉が生きている。
借りてきた呪文ではなく本当に彼の言葉で「ファイト!」とメッセージを送っている。
このしっかりしたオリジナルの骨格を作り出せている点に置いても、福山雅治というミュージシャンは侮れない大いなる才能を持っていると認識せずにいられない。
福山さんの低い音域の歌声は、もしかしたらこの時代のサウンドと相性が良いのかもしれません。
福山さんのミュージシャンとしての力量、そしていつまでも色褪せない名曲の数々は原曲を知らない人にこそ、聴いて欲しいアルバムです。
The Golden Oldies/福山雅治
今回の挿絵は久々に眼力の強い女性をペンと水彩色鉛筆で描いてみました。
★文/Arika
★挿絵/雑画家*ARIKA
相方(風)の紹介
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