シチュエーションパズルの攻防竹内真「シチュエーションパズルの攻防」はいまどき珍しい(?)本格ミステリと言えましょうか。この作家さん本格ミステリ書くのか、とびっくりしてしまいました。舞台は銀座の文壇バー。そこで働く大学生アルバイトの視点から、常連客のミステリ作家が繰り広げる日常推理を安楽椅子探偵方式で綴る短編集です。収められている作品は五編で、それぞれ犯罪ではなく日常の延長線上にある出来事、事件を紐解いてゆくお話ばかりです。平和でよろしい。 シチュエーションパズルの攻防 (創元推理文庫)/東京創元社 ¥714 Amazon.co.jp