◆長篠の戦、分かりやすく喩えると?
さて前回の記事。
長篠の戦を、信長が仕掛けた心理戦と説きました。
これを分かりやすく喩えると、
うさぎとカメのお話。その冒頭部分。
カメは、うさぎの挑発にまんまと乗りました。
どれだけ、鬱陶しい挑発であっても、すかして 放って置けばよいものを。
しかも、走ってウサギに勝てるかもと思うのは、まったく自分が客観視できていません。
くだらないプライドを持ち、勝気で、自分の弱さを正視できていない、カメ。
やってみなければ結果は分からないと、考えるカメ。
(それはこの状況で言うべきセリフではありません)
武田勝頼は、まさにこの物語のように、まんまと挑発に乗っかってしまった。
・・・こんな風に喩えて考えると、分かりやすいような気がします。
ちなみに勝頼は、バカでも、弱くもないですよ。 むしろその逆。
ところで、うさぎとカメ。
もしもこの挑発に乗るとしたら、私ならこういいます。
「じゃあ、あの島まで、泳いで競争もしようよ。
かけっことの2番勝負で、一勝一敗の場合は、
どちらかを途中で棄権した方が負けってことでね♪」
これなら公平ですし、カメは絶対に負けませんね。
勝負をするなら、まずは、自分が勝てる土俵で戦わねばなりません。
別にカメは、陸上でうさぎと競争する必要は無いんです。土俵が違います。
勝負するのなら、水陸両用という特性を活かさねばなりません。
ちなみに宮本武蔵も、生涯無敗でしたが、日本一強かったわけではないと
私は考えています。
彼は確かに強かったが、それ以上に、負けない戦いしかしなかったのだと。
ここ、同じようで、全く違います。