◆ちょっとした工夫で、提案力が激変。その実例
ある食品素材メーカーさんでのこと。
私が営業指導に入り、商談力強化のために始めたことがあります。
それは、商談相手である量販店さんなどのバイヤーさんに、
その商品のよさを”実感”してもらうために、
そして、
きちんと”説得できるチカラ”を持つために、
営業マン自らが、その商品を使った料理を作り、
商談時に試食して頂くことを始めてもらいました。
手の込んだ料理を作る必要はありませんが、
まずはここからやるべきだろうと。
それが美味しければ、バイヤーさんは、「えっ?これ君が作ったの!?」と驚きますよね。
さてここまでは前振り。
実は、ここからが今日の本題です!
この会社の営業マン、さらにそこからアイデアを発展させてくれました。
「どうせなら、きちんとした輪島塗の重箱を用意し、風呂敷に包んで持って行きましょう♪」
(えっ そこまでやるか~ )
さらに、その際の商談のストーリーにおいても、
「商談室に入ったら、その重箱を商談机の脇にどかっと置いて、あえて
それには触れずに、商談を進めていく・・・すると、バイヤーさんはそれが気になって
しかたないですよね?
そこでバイヤーさんが気にしだしたら、そこでもったいぶってはじめて試食
していただくってのはどうでしょうか。あ、これやるなら昼飯前の時間がベストですね。」
(おお~ じらし作戦ですか~!)
さらには、出張先でも出来立てをお持ちできるようにしようと、料理が出来る宿泊先を
探し出すなど、どんどんとアイデアが生まれていきました。
営業部隊は大変ですが、めちゃめちゃ盛り上がります。
営業マンは、そこまでやることが、気持ちいいんです。
商品自体はなんら変わっていない。
リベートを厚くしたわけでもない。
でも営業マンが、誇り、自信を持ち、勢いを持って商談する。
ここで書いたような、本当にちょっとした工夫だけでも、
提案力は大きく変わります。
そしてこの事例で示したように、
それを創り出すチカラは、すでにあなたの中にもあるはずです。
(前回関連記事 も参照してくださいね!)