読了『教室(スクール)カースト』 | ナカイカゲン

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2度目のブログタイトル変更です。
ナカイ+一家言=ナカイカゲン。一家言というほどたいそうなものではありませんが。
ちょいやさぐれ、ちょいひねくれ、ちょい暑がられ。
エキサイトメントシーカーで3児の母の独り言。

話題になってから一年余り過ぎましたがようやく読みました。
我が夫婦の間でまったく「共感」が生じないネタのひとつです。

スクールカーストというのは学級内で目に見えないけど階級があって生徒たちは自分たちを上位下位と無意識にランク付けしている。
ランクが上だとクラスを牛耳っている。下だと自分の意見も言えない…とかいろいろな事例を紹介しています。

ちょっと前まで私は「なんかわからないけど人に嫌われる」ことを悩んでいましたが
そのうちの何割かはこの目に見えないカースト制度(?)に苦しめられていたのだと思います。

要するに
「なんかわかんないけど、バカにされるっていうことです。下位扱いってことです。

それは中学生の時に初めて感じました。

同級生でも上下感があることに。

その理由を考えたこともあります。

バカだからか?→学校の成績は悪くなかった
ブスだからか?→ぶちゃいくでもいばってる女子はいた
デブだからか?→上に同じ
おぼこいからか?→不明
運動音痴だからか?→運痴でも威張ってる子はいた


わからん、なんだかわからん。

でもいじめとかそういうことではなく、なんとなく息苦しい感じを持っている子はきっといっぱいいるんだよね。

「気にしすぎ」とかでも「被害妄想」でもないんです。

でも表現しようとしたら難しいんです。

かくいう私は、TVでアイドルの女の子を見て
「この子は同じクラスにいたら都合のいい時だけ仲のいいふりしてうまいこと人を使いそうだから」という理由で好きになれないんです。

何があったんだ、私!(苦笑)
中学校なんて30年くらい前のことなのにね!

それでも大人になっても中学時代の級友とかに会いたくない私。

あのころのみじめな感じがよみがえるから。

そして何と言っても大人になってもそういう場面に遭遇するということもあるんです。

ある集まりのとき、早めに会場に着きました。私とAさん。あとからBさんが来ました。
3人で会話していたらAさんが、私に対して
「いま大事な話してるから、ね?」
と。

わかりますか?

『おまえは、しゃべんな』ってことです。

3年経ってもくやしいし、かなしいし、怒りがわくし。

雑談に入るなって言える権利がなんでお前にあるんだ!!!
バカにして!!!


てことです。

私もにっすい(※瀬戸弁で鈍い)からすぐ気付かなかったけど、やっぱり見下されていたんだよね。

バカにされるような人間だから仕方ないのか、バカにするような人間を憐れめばいいのか。

未熟なんで答えはないです。

本の話に戻ると、スクールカーストがどんなものかイメージができる人はまとめやあとがき、カーストで苦しんでいる子どもへのメッセージの部分だけ読んでもいいかもしれませんね。

そして、学生生活についてはまったく思い出の質が異なるダンナ。
どんだけ説明しても「何を言ってるかよくわからん」らしい。
楽しい学生生活でよかったね…。

ただこれから子どもたちと関わる大人はこの説明の難しい子ども同士の関係それに伴う閉塞感「わかる」人であってほしいと思うのでありました。