ナカイカゲン

ナカイカゲン

2度目のブログタイトル変更です。
ナカイ+一家言=ナカイカゲン。一家言というほどたいそうなものではありませんが。
ちょいやさぐれ、ちょいひねくれ、ちょい暑がられ。
エキサイトメントシーカーで3児の母の独り言。

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『リングにかけろ』コミックス第1巻の終盤のクライマックスシーン。

登場人物は元ボクサーの亡き父の遺志を弟に継がせようとする姉・高嶺菊と弟・竜児。

この姉弟、結構な貧乏で、母親の再婚相手はロクデナシ。転校した先でもいじめられてつらい日々を送っています。

菊は竜児に「お前には父ちゃんの血が流れている!強くなるんだ!ボクシングをするんだ!」
と言い続けますが竜児は泣き虫&弱虫で泣いてばかりでボクシングなんかしたくないと拒否し続けます。

ですが…

ぼろぼろにされてもいじめる相手に立ち向かっていく姉の寝顔を見てとうとう竜児が覚醒します。

強かったらいじめられなくてすむのか?強くなったらあいつらに馬鹿にされなくて済むのか?
(正確なセリフは定かではありません)

そこでこのタイトル部分のセリフ!
「姉ちゃん、俺、強くなるよ」との決心。

やっとその気になったか竜児!
コミックス1巻分まるまるうじうじしやがって!

(はじめの一歩の一歩は連載一回目で決意してたぜ!)


待ってたぜ!
さぁ、物語はこれからだぜ!

っていう主人公の目覚めをさ・・・・。

淡ーく期待しちゃうのよねん。。

習い事に対して

「やりたくない、やりたくない」
「嫌い!やめたい」

を繰り返す子どもたち。

適度にそそのかしてここまでやってきた。

いつか竜児のように目覚めてくれるかもしれない。

一度や二度いやだと言ったくらいでやめることないと。
無理やりやらされたとしても結果オーライな時もあるかもしれない。(ピアニストの清塚さんみたいに)
今はやらされでもいつか自ら好きになってくれるかもしれない。
何かのきっかけで竜児のような気持ちの変化があるかも…。


だがそろそろあきらめてもいい頃かもなぁ。







 

講座やイベントを開く際、毎度毎度準備に追われ、結局準備不十分だったり、思ったより来場者や参加者が集められなかったり。

そのたびに「あー、もう自分こういうことから手を引こう」

と思うのですが、

いざ本番を終えるとなんとか開始前の不安は杞憂だったのかと思えるくらいなんとかなっってくれちゃったりします。

 

そして直前の誓いはどこへ行ったのやらまた同じことの繰り返し。

 

先日は市民活動センターの事業で「なるほどザ学習会 SNS講座」を行いました。

 

 

講師はインスタグラムで作品を発信し、固定ファンをつかんでいる和菓子職人老泉翔太氏。せとまちサポーターでもあります。

 

 

昨年度の事業「種まき交流会」のパネルディスカッションでのトークの流暢さ、各地で和菓子教室をされている経験、そして何よりとってもかわいい和菓子をインスタグラムで発信して(まさにインスタ映え!)反響を得ている実績に心酔して講師をお願いした次第です。

事前打ち合わせは軽くFBのメッセンジャーにて。

細かい確認事項もほぼなし。

かなり講師さんにゆだねる形になりました。(ほんっと危ない)

(※一応インスタグラムの操作に関しては頭に入れておきましたが…)

 

さて本番。
アプリを扱う講座は参加者のレベルがまちまちになると進行が難しくなったりします。
かといって対象者を絞りすぎてしまうと参加される方も少なくなってしまうのが悩ましいところです。しかも市民活動センター主催ということで、あまねく多くの人が対象ということが前提。今回もやはり一歩先の使用法を知りたい受講者さんと、全くの初心者の受講者さんといらっしゃったので、中盤の質問タイムではそれがはっきり出てしまいました。

おおむね講師さんに全体の回しもゆだねる形で進めてきましたが、受講者さんの質問からの流れというのも講座全体の構成で大変重要になります。

ともすれば講師と1受講者さんと1対1の時間が増えてしまったり、想定外の質問で講師が戸惑ったりと、状況に応じて運営側が会場整理をする必要があります。

 

ですが、老泉さんはそのあたりが大変達者で、実に巧みに対応してくださいました。

 

本来、運営側の準備で事前に回避することが出来たかもしれないことですが、すっかり助けていただいてしまいました。

 

インスタグラムの活用法だったり、和菓子の技術だったり、マネジメントの力であったり、誠実な人となりであったり、見た目のカッコよさ(!)だったり、多角的に評価の高い方ですが、この現場対応力にあらためて感心いたしました。

 

運営側なのに1受講者気分になって聞いてしまっていた私…。反省!

ご自身の普段の撮影方法のデモ

 

 

やめようやめようと思いつつでもやっぱりもっと改善していい形で提供できるようになりたいな、とそのせめぎあい。

 

何はともあれ、老泉翔太さん、お世話になりました。本当に勉強になりました!

 

 

「20世紀少年」って浦沢直樹先生の作品がありますよね。

私は連載終了してから(漫喫で)一気読みしました。

一気に読みすぎてちゃんと覚えてないのでところどころのエピソードが印象に残っています。(個人的感想ですが浦沢直樹先生の作品は全体よりも細かいエピソードのほうがいい)

                                                                                                                     

その中で私が一番印象的だった場面。

                                                                                                          

サダキヨっていう登場人物がいます。

地味―でクラスメイトにもよく覚えてもらえないような子。
友達もほとんどいない。

転校してしばらくして「あいつ死んだらしいぜ」とか根も葉もないうわさを信じられてしまうような。
 

だれにとっても存在のない自分、いるかいないかわからない。

そして生きてるのに死んだことにしまった。

 

大人になって教師になって

「俺はぜったいどの生徒も忘れたりしない」って誓ったそうな。

すると教え子に

「だったら先生の先生も覚えてるんじゃない?」

というのでそんなまさかと思いながらも会いに行くわけですよ

 

もう何十年もたっていて、サダキヨの先生は認知症にもなって施設に入っていたんですね。

そこを訪れて、すっかり変わった先生、自分のことを覚えているかどうかなんていうレベルじゃない、と思って帰ろうとしたときに、その先生

 

「ずっと渡そうと思っていたんだ、これおまえだろ?サダキヨ」

 

とサダキヨ君の小学校の遠足の写真を差し出すんです。

やばかった、このシーン。

 

とりあえずそのあとも一気読みしたのでこれがどの巻だったかわからなかったのですが、最近めでたくこれが10巻に載っていたことがわかり、この巻だけでも買っていいかなと思った次第です。

 

作品としてはそんな小学校の時のトラウマそんなに引きずるか?いや引きずるかも?とどっちつかずの感想を抱きつつ、読むたびに自分の小学校時代のイヤーなことを思い出さずにいられないものではあります。