神も仏もいないのだ | 神田勇哉のブログ

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フルーティスト 神田勇哉の日記


松本に帰省。


居石先生の生徒さんのアンサンブルをいくつか見させて頂いた。



私なんかが「指導する」なんて言うのもおこがましいけど、


その時々のメムバーや目標によって

アドバイスを適切に変える事が出来るようになった。




その理由は他でもない、

こうやって定期的に居石先生が呼んで下さって

経験の場を与えて下さるからである。



生徒のみなさんそれぞれに

素敵なキャラクターがあり、生活があり、フルートを吹く理由がある。




今までは

「ワシはプレーヤーだ!」

「ワシの言った通りに練習すりゃいんだ」

みたいな感じの所もあった気がするが


その姿勢では、 

やる気がある生徒さんの成長への近道にはなるけれど、

そういう次元でフルートを吹いてない方の方が大半。




世の中には、フルートのレッスンにきてお喋りをするだけの方だっている。


私としてはそれでも別に良いと思うが、

こちらもフルートのプロで、

お金を頂いてる、と考えると

実技にも少しは熱を入れたい所…



先生が「厳しいとラク」の線引きをどうするか、とか

では音大生はどう扱うべきなのか、とか

ハイアマチュアはどうすべきなのか、とか


この辺の見極めは長年レッスン経験が鍵を握るのだろう。





生徒さんって基本は言う事を聞いて下さるので、

(フランスでは生徒が普通に言い返す。)

大変ありがたい事。



だが「先生」と呼ばれる仕事は

周りからチヤホヤされ続けるため誰しも「うぬぼれる」ので


決して勘違いしてはいけない!と

自分自身を戒めるように努めてはいる。



自分はフルートを持ったらそれなりに演奏出来る人間だが、


実際は お金も稼げない、人も救えない、人の役に立たないの

ナイナイ人間である事は

24時間 肝に銘じておきたい。