今年の診療も本日で終了します。振り返ってみて、物価の一斉値上げの中で、職員確保をする大変さが何と言っても特筆されました。事務職は1年かけて募集して1名確保が続き、ナースも同様でした。過去3年で、30名近くの退職者、転勤者が出たのですから、補充も大変です。コロナ渦で、人材はどこかに移動してしまったように思います。
医療用の材料費、機器類の値上りも諸物価並みの高値で推移。しかし、財務省は開業医は儲かっているから医療費の値下げを主張、医療の将来は全く展望が開けません。
2年毎の医療費改正では、めったに行われない検査や手術費をアップ、頻度の多い検査などを多めに値下げされます。
自院の統計でも、ゆるい右肩上がりの売上げが、2年毎の改正直後は見事に垂直にダウン。10回程改正をくり返した売上げグラフは鋸の刃のようなギザギザな形になります。そして始めと終わりを直線でつなぐと右肩下がりになります。このような情勢の中で働く意欲を維持するのは至難の技です。
来年はどんな苦労が待っていることやら。
写真は久しぶりに休日の朝、ひとめぼれの白米に集まって来た雀の姿に見とれているシーンです。