耳が聞こえない(1)

耳が聞こえない(2)

のつづきです。



先天性の難聴は

1000分の1くらいの確率でおこるそうです。
なんでわが子が・・・と。

その検査結果を聞いてから2日後に
退院の日を迎えました。


うれしいはずの日なのに
耳のことが重くのしかかって
複雑な心境でした。
でも、両親や兄弟、友達から祝福されると
こうして元気に退院できたことを
喜ぼうという気持ちになりました。



それから再検査までの2か月
はーたんべび①の耳元で
大きな音をならして
反応をみたりしました。
生後1か月の赤ちゃんでも
ドアがばたんと閉まる大きな音などには
反応するそうです。


病院での検査結果を疑っていた私は
大きな音をならしてちょっとでもはーたんが動くと
ほら、聞こえてるじゃんって
初めのころはむきになって

夫に言っていたのですが
でも、毎日何度も何度も試していると
少しずつ聞こえていないのは
本当かもしれないと思うようになりました。


そして、ある日夫から言われた言葉で

はっとさせられました。
それまで夢だったらいいのにと
事実を受け入れられずにいたのですが
私のもとに生まれてきてくれた息子に対して
急に申し訳ないと思い、
悲観的な自分が恥ずかしくなりました。
それに、すくすく成長するはーたんの寝顔をみてると愛おしく
しっかりしないといけないんだという気持ちを
より強く持つようになりました。


それからは聴覚障害のことを

ちゃんと知りたいと思い
本を読んだり

ネットで調べました。
調べるうちに、

聴覚障害について
知らなさすぎることをまず知りました。
耳のこと、難聴の原因のこと、耳の検査法のこと、
補聴器のこと、人工内耳のこと
手話のこと、ベビーサインのこと、etc
そして、障害ををかかえていても
ろう者や難聴者の多くの方が
いろんな方面で活躍されていることを知りました。



つづきます。