「コンニチハ」
顔と言葉が一致しなかった。
「ワタシ、フランシスでーす」
ぼくらが利用した日系ホテルの従業員だった。とてもさわやかな青年だった。
フランシスがジミーの家に現れた。ぼくらがホテルをあとにした翌日のことになる。彼は街中のホテルや村落を回り、ぼくらを探したという。
「ニュージーランド軍のヒコーキに、アナタたちも乗れます」
フランシスは大げさな身ぶりで、うれしいニュースを伝えてくれた。
一時間後、ホニアラにいる邦人はホテルに集合することになっていた。ぼくらはすぐに荷物をまとめ、元のホテルに戻った。
ロビーには邦人ばかりが集まっていた。
漁業関係者、青年海外協力隊のメンバー、ビジネスマンなど、ソロモンにこれだけの日本人がいたのかと驚いた。
ジミーの家(2000年)