嘘つきは泥棒の始まり | めんぼーのマスター!?の晴れ時々「ブログ」

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はい咲いなぁ〜



嘘つきは泥棒の始まり…

って言うけど、この世の中には、ついて良い嘘と悪い嘘がある。
そんなことが書かれた本を読んだ事がある。


悪い嘘は、人を騙すこと。
良い嘘は、人に夢を持たせること。


たとえば「あなたは癌ではありませんよ」の一言で癌患者が生き延びたり、

山登りでは、下山する途中に登山者に対して「頂上まではあと少しですよ」と、まだ先でも、その一言で登山者は頑張って登り続けることができたり、

本当は価値の無いモノを評価して、価値の有るものに変えたり…


嘘によって、嬉しい楽しいを創ることもできる。



もちろん、嘘はいけないこと。



でも、それによって救われる事もある。





私の父親は古美術商だった。

屋根裏にある怪しい釉薬や倉庫に積まれた古い桐の箱、棚に並べた古書物も、全て時代を偽わる道具であっても、そこに価値を生み出す技があって、人を魅了するモノに変えていた。

そんな父親が言ってた言葉がある。

「美術品は買う人の価値で値段が決まる。たとえ1円の品でも、その品に価値を感じれば100万円でも欲しがる」


「人の為と書いて偽と読む。人の為になった瞬間、偽物が本物になるのだから。」


「本物と偽物の差は、手に入れた人の価値観にある。たとえそれが偽物であっても、時に本物以上の価値になるもんや」


少し矛盾した解釈も意味が理解できる歳になって気付くことがある。

最初は出鱈目な仕事も、一生懸命に磨くことで本物になる。

その為には、惜しみなく努力を続け、人を惹きつける魅力ある品にして魅せることが大切である。



頑固で他人には厳しく、あまり笑わない人だった。それでも、私の前では強く優しい人であった。そして、商人として職人として大切な事を教えてくれた人だった。


そう、今日は親父の命日。
もう他界して20年近く経つ…

一緒に酒を飲みながら話を聞いてもらったり、くだらないアドバイスや夢ある嘘でも聞きたかったなぁ。
自分が大人になった時には、もう身体が弱ってて、結局一度も呑む機会が無かったけど…

そんな父親を尊敬している。



ん。jah






人の為になること常に考えることが
本当は、自分の楽しみでもある
だから、今の行動ひとつひとつは
きっと、誰かの役に立ち
きっと、どこかで笑顔が広がると
私は信じている