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浦沢直樹の漫勉 東村アキコ Eテレ



浦沢直樹の漫勉」がシリーズとなって帰ってきました。第一回目は「海月姫」「かくかくしかじか」等で知られる東村アキコ。漫画家はただの白い紙の上にペンだけを使って、壮大な世界を作りだすことできる。現在の漫画のスタイルを確立した手塚治虫は、映画に大きな影響を受けている。映画は多くの人と機材が必要だが、漫画は1人だけで紙とペンだけを使って物語世界を創作できる表現形態だ。その創作の様子は通常は全く公開される事はないし、浦沢直樹自身が語る1人1ジャンルというぐらい、それぞれの漫画家独自のやり方で創作していく。だから誰も他の人の仕事のやり方を知らないし、正しいやり方もない。この番組はこれまで公開される事のなかった漫画製作の様子を捉えるという画期的な番組だ。現役の漫画家も、漫画家志望の人も、ただの漫画好きの人にとっても魅力的で重要な番組だと思う。こういう企画を考えだした浦沢直樹は、既に日本の漫画界でもトップの人気と実力を持つ漫画家の1人だが、漫画という表現手段をさらに前に推し進めようとしている。もっと漫画にはできる事があると信じているし、その為にはもっと色々な人に漫画というジャンルに参加してもらいたいと思っているのだと思う。

 創作の邪魔にならないように設置された複数の小型カメラで撮影された映像を見ながら、浦沢直樹と漫画家が語るというスタイルで番組は進行していきます。ただの白い紙の上に、スーと描かれていく線たちが、どんどん様々な人物になったりしていく様子は、本当に感動します。東村アキコは浦沢直樹も関心する程の素早さで絵を描いていく。最後の仕上げとして描くのは目だ。漫画の絵ってあくまでも漫画の絵で、現実をそのまま写しとったものではない、写実的に見ると変なんだけど、漫画の目は漫画独自に考えだされた表現なんだということだ。漫画の登場人物をまるで俳優として考えている浦沢直樹も一番重要なのは人物の表情だというが、その表情を決めるのが目だ。目は色々な感情を表現できる重要なポイントなので、最後の仕上げの作業として残しているのだという。漫画を読む時って、ひとつひとつの絵をしっかり見ている訳ではないけど、色々な工夫がされているというのが分かります。こういう事は完成された作品からは分からない。

 脅威的なスピードで描いていく東村アキコもその下地には描いて描いて描きまくった学生時代、絵画教室で厳しい指導をされた時代があっての事で、漫画家になるまでの大変な日々は今年漫画大賞になった「かくかくしかじか」で描いたそうです。大変な努力が必要だったという事ですね。

 この番組は昨年一回だけ放送され、今年シリーズ化され帰ってきましたが、やはり画期的に面白いです。どんなジャンルであれ普通は作家が自分の創作手法を世間に曝すことはしない。そこまで辿りつく為に大変な努力して手に入れた大切な企業秘密であり、それで職業作家として生計を立てているわけだから。でもこうして自分の手法をさらすことに同意した作家達は、自分が憧れ一生の職業とした世界に貢献をしたいと思っているのだと思う。もちろんそう簡単に盗めるものではないという、努力と経験に裏打ちされた自信があるからそれができるのだが。漫画好きはモチロン漫画好きじゃないひとにもオススメの番組です。後々に大きな影響を与える可能性を持った番組です。

浦沢直樹の漫勉 ファーストシーズン NHK Eテレ



 昨年放送されて好評だった「浦沢直樹の漫勉」がシリーズ化されて9月より放送されます。まさかシリーズ化されるとは思いもよりませんでしたが、昨年の放送はかなり面白かったのでシリーズ化は待望でした。普段は目にする事のないプロの漫画家の製作の様子がカメラに収められる貴重な番組。漫画家志望の方には必見の番組でしょう、そうでない人も綺麗に仕上がった作品がどういう風に製作されているのかが分かる貴重な機会です。ただの線たちが絵になって行く様子は関心するしかありません。HPにはファーストシーーズンとうたっていて、9月は東村アキコ、藤田和日郎、浅野いにお、さいとうたかをの製作現場に潜入します。昨年放送した番組も放送されます。

Summer/01/2015




The Covers ザ・カバーズ NHK BSプレミアム



 リリー・フランキー、夏菜が進行役の音楽番組です。月曜夜23時15分からという渋い時間に放送しています。毎回一組のアーティストが他のアーティストの楽曲をカバーします。セルフ・カバーの時もあったりしますが、アーティスト自身が歌いたい曲を選んでカバーに挑戦します。この番組では出演するアーティストが、自分の好きなアーティストかどうかはあまり関係ないように思う。というか僕が好きなアーティストがゲストとしてきた事がない。しかしこの番組は好きなアーティストが出演なくても十分楽しめる番組だ。もちろん歌い手に大きく依存するのだが。

 他人の曲を歌うという事はアーティストにとってはチャレンジだと思う。カバーの場合は基本的にオリジナルを超えることは無理だと思う。オリジナルの曲はアーティスト自身が自分が歌う為に作った曲だし、やはりオリジナルのインパクトは馬鹿にできなくて、それを超えるには、歌い手として相当なレベルで超える事が必要だ。正攻法で超えられないのなら全く新しい解釈だとか違うアプローチをしなければならないが、それも小手先だけのものになる事が多い。カバー・アルバムやトリビュート・アルバムなんて大体つまらないものだ。

 さかいゆうと田島貴男、Salyuって人は知らなかったのだけど、この3人は良かった回です。歌い手の良さが分かるのと同時に曲の良さも分かるのがこの番組の良い所だ。田島貴男の「あんたのバラード」は正攻法で攻めて成功してた珍しい例です。

 この番組はアーティストの選択にセンスがない、というか芸能人をゲストとしてもただのカラオケになっていて全く面白くない。アーティストが自分の歌を理解している上で、どんなアプローチが出来るか試行錯誤して曲を選んで、人の曲に挑戦する過程がこの番組の醍醐味なのです。それが伝わってこないとただ歌ってるだけになってしまうので面白くないです。毎回最後の曲はアーティストが自分の持ち歌を披露するのだけど、これがカバーに比べて良くないってのがまた面白いです。

にっぽん縦断こころ旅 春の旅直前スペシャル NHK BS プレミアム 



 2015年の春も火野正平がチャリオで日本を縦断します。恒例の直前スペシャルは音をテーマにしました、普段は自転車で走り回っている火野正平さんがスタジオでこれまでの旅を振り返ったり、主題歌を歌う池田綾子と番組の挿入曲を作曲した平井真美子が登場します。テレビなので見ることに一生懸命になるので、なかなか音にまで気が回らないのだけど、2015年の直前スペシャルを見て、音についても色々な工夫や発見あるのだなと感じました。火野さんは番組に寄せられた手紙に書かれた心の風景を訪ねて日本全国を走り回ります。そのなかでも浜辺というのはリクエストが多いのではないかと思う。浜辺によって海の音が違うというのが火野さんの気づいたことだと紹介された、砂の細かい浜辺と砂利のような砂の粒の大きい浜辺とでは波の音も違っている。確かに全然違う。砂利の浜では砂利が波に持って行かれる音がするので、ゴツゴツと荒い音がする。反対に砂のような細かい浜辺だと波の音もとても静かで、海の水が引いていくよというより砂にしみ込んでいくような音がする。これは面白い発見だった。

 こころ旅の音と言えば火野正平の歌だろうと僕は思う。走りながら陽気に色々な歌を歌い始める正平さん、たまに日本の歌なのだろうか?という正体不明の歌も歌われるとドキッとすします。何より男前な火野さんは声も相当良い声をしている。この男前ぶりと声で責められたら女性はメロメロになるのだろう。番組の最後に火野さんは「こころ手紙」という曲を歌ってくれます。決して上手ではありませんが、声の魅力だけで持っていきます。来週月曜からまた火野正平が日本全国走り回ります。和歌山県から北海道に至る約4ヶ月の旅です。

フロイド・メイウェザー VS マニー・パッキャオ WOWOWエキサイトマッチ



 メイウェザーとパッキャオの試合がついに決まった。ファイトマネー最低保証額がメイウェザーが150億円、パッキャオが100億円で、2人合計で250億円、これにPPVなどの売上などが加わるから最終的に金額は増えるというウルトラ・メガ・ファイトだ。これがボクシング1試合で支払われる金額なのだから脅威的だ。一体どうしたらそんなお金を捻出することが可能なのか?

 会場はラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナという会場、ボクシングの本場アメリカでは大きなイベントはラスベガスで開催されることが多く、この会場もボクシング・ファンならおなじみの会場です。過去に何回もビッグ・マッチを開催してきたこの会場は、カジノ隣接のホテルの中にあり、ラスベガスへのお客を呼び込む為の様々なイベントに使われている。ボクシングもそうしたイベントの1つだ。お客は試合を目的にラスベガスにやって来てホテルに宿泊し、ついでにカジノでお金を落としていく。プロモーターにとってもラスベガスは税制の面で優遇されているため利益を増やすことが可能だ。

 2014年の世界スポーツ選手長者番付でトップになったのはフロイド・メイウェザーで約1億500万ドル(約126億円)、2位のクリスチャーノ・ロナウドが約8000万ドル(約96億円)だから2015年の1位と2位はメイウェザーとパッキャオで確定したようなものだ。巨額が動く理由の大きな要因の1つが、PPV(ペイパー・ビュー)だ、これは有料放送なのだが、1試合毎の契約となる。通常は60ドルから70ドルとけっこう高いうえに、今回は100ドル(約12,000円)辺りになると予想されている。アメリカの場合は家族や友人と集まってパーティーをしながら楽しむパターンが多いようなのだがそれにしても高い。PPVの過去最高の契約件数はオスカー・デ・ラ・ホーヤ vs フロイド・メイウェザーの240万件で、売上が1億3440万ドル。今回はその記憶を更新するのではないかと予想されている。日本ではWOWOWで放送されるのだが、世界各国にも放映権を売り飛ばすのだろう。スポンサー収入も相当なものだろう。

 MGMグランド・ガーデン・アリーナの収容人員はおよそ17,000人と会場としてはメガ・ファイト級ではない。観客をたくさん集めるためなら野球やアメフト用スタジアム等の会場があるが、メイウェザーの希望でラスベガスとなったそうだ、その代りにチケット代がとても高い。最も安い席で1500ドル(約18万円)、一番高い席は7500ドル(約90万円)だそうだが、既にチケットは売り切れプレミアがついており、チケットの転売サイトで最も安い席が5389ドル(約65万円)、リングサイドではないが、最も高い席で17000ドル(約204万円)の値がつけられている。さらに当日は周辺ホテルも軒並み高騰しており予約すら取れない状況だというのだから現地の熱狂ぶりが伝わってくる。

 メイウェザー、パッキャオそれぞれの試合だけでもビッグマッチと言えるが、この2人が直接対決するのだから盛り上がらない訳にはいかない。2010年代を通してボクシング界をリードしてきた、階級を超えて最強は誰かというパウンド・フォー・パウンドでも常に1、2位を争ってきた2人なので、まさに10年に一度にあるかないかの試合だ。ボクシングは実際に試合をしてみないと強さが分からないし、相手があってこそのスポーツだ。だから強いチャンピオンには強いライバルが必要となる。1人だけ圧倒的に強くても弱い相手とばかり試合していてはその強さが分からない。WBCストロー級のチャンピオンだったリカルド・ロペスはその1人だ、22度防衛して2階級制覇、統一戦でも勝利して無敗で引退したが、ライバルという点では恵まれなかった。強いのは分かるが、その強さを印象づける試合がない。メイウェザーとパッキャオはその点ではラッキーだ。2人とも全盛期をやや過ぎてしまった感があるし、2人のスーパー・チャンピオンが試合をしたからといって、必ずしも最高の試合になるわけではないのだが、この2人が直接試合をするというだけであれこれ想像が駆け巡ります。WOWOWエキサイトマッチでは過去の試合を含めて特集を組んでいるので、事前に妄想を膨らますとよい。

世界ふれあい街歩き 金沢 NHK BS プレミアム



世界ふれあい街歩き」今回は北陸新幹線の開通で盛り上がっている石川県金沢市をふらつきます。日本の都市を取り上げる時は毎回ナレーターをその都市出身の人がつとめます、金沢市は鹿賀丈史が登場、街を歩くのも本人がウロウロするという設定です。JR金沢駅から出発して市場や芸者街を通って金沢城公園・兼六園まで歩きますが、今回は鹿賀丈史が通った小学校という本人以外にとってはどうでもいい場所に寄り道したりします。戦国武将前田利家が居城を構え江戸時代には江戸に次ぐ加賀藩100万石の城下町と栄えた歴史ある街は、小京都とも呼ばれ歴史のある北陸の街。第二次大戦でも大きな被害を受けることもなく、古い町並みがよく残されている。北陸はやはり魚が美味しい、近江市場には寿司屋もたくさんあるので、海鮮丼などを食べるのも良いでしょう。この番組自体は2005年から始まっているが、日本の街を取り上げ始めたのは、2012年の東京下町からだった。その時は番外編となっていたが、その後たまに日本の街が選ばれるようになってきました。日本の街が選ばれると見逃すわけにはいきません。普段は外国をウロウロしているので、貴重です。次はどの街が選ばれるのだろうか、小樽とかブラブラするとよいのではないかとリクエストします。

BS世界のドキュメンタリー 危険な時代に生きる NHK BS1



 3月第一週のBS世界のドキュメンタリーはアメリカのテレビ局SHOWTIME製作の「危険な時代に生きる」9回シリーズです。3月2日から4回分放送され4月6日から後半が放送されます。ディレクターにジェームス・キャメロン他、出演にハリソン・フォード、ドン・チードル、アーノルド・シュワルツェネッガー、マット・デイモン他とハリウッドの映画業界の有名どころが並んでいる。このシリーズは地球温暖化に関するアメリカ国内及び海外の問題を取り上げているのだが、アメリカのテレビ局製作だけあって、アメリカの問題が多く取り上げられている。二酸化炭素削減の為の京都議定書を批准しなかったり、これまで温暖化対策を真剣に取ってこなかったアメリカだが、近年温暖化による影響と思われる自然災害によって実際の被害を多く受けているのもアメリカである。ハリケーン、カトリーナやサンディ、続発する山火事、森林破壊、今年は寒波や大雪にも見舞われており温暖化に懐疑的な人々も異変を感じているようだ。

 番組ではアメリカで温暖化対策が進まない原因をいくつか挙げている。1つは科学を信じない人達が多くいるという事だ、進化論も否定している(人間は神の創造物であってが猿が先祖ではない)保守派のキリスト教徒達は、温暖化は人間が原因ではなく、あくまで自然のサイクルに過ぎない、神が与えられた試練であると信じている。もう1つの理由がエネルギー関連企業と政治家達だ。保守的な共和党議員は元々は温暖化対策を否定してはいなかった。しかし一旦規制への流れが出来そうになった頃から企業の圧力が高まり共和党議員は温暖化対策について否定するようになった、否定しなければ選挙で勝つことができなくなった。大きな利権を持つ企業が政治家と宗教とガッチリ手を結んでいることは日本では考えにくいが、アメリカでは公然と行われている。中国に次ぐ世界最大の二酸化炭素排出国の1つであるアメリカは、1人当りでいうと世界最大の排出国でもある。この状況に危機感を感じる人達は国内の共和党支持者とそれを支える福音派キリスト教徒を説得することに多くの労力を割かれることになる。アメリカにはバイブルベルト(聖書地域)と呼ばれる地域が中西部から南東部に広がっており熱心なキリスト教徒であり共和党主義者でもある多くの人々は、この温暖化を政治の問題と絡めて解決の糸口を難しくしている。そういう意味ではこの番組はとても政治的な番組である。

 この番組を見ていると既に手遅れなのではないかと思えてくる。特に温暖化による北極の氷河の減少とそれに伴う悪循環によるさらなる二酸化炭素の増加、それにも関わらず北極圏に属する国々は新たに利用可能になった土地と石油をビジネスチャンスと捉え北極圏を開発しようとしている様子を見るともう止めようがないように思われる。グリーンピースや一部の人達の抗議にも関わらず、生活を前にした人々の現実や人間の欲望には勝てないのかもしれない。とはいっても二酸化炭素がどのような結果を地球にもたらすのか本当の所、科学者にも分かっておらず、仮に対策に乗り出したとしてもそれがどのような結果になるかも不透明だ。長い歴史の中で地球の環境は変化し続けている。今では大陸は6つに分断されているが、かつては1つの大きな大陸だったと考えられている。地球はダイナミックな変化の中にいるのだから変化は覚悟しないといけない。そのスピードが上がっているのは間違いないけれども。

デザインの梅干 NHK Eテレ



 木曜夜23時からのEテレは「デザインの梅干」。グラフィック・デザイナー佐藤卓を講師としてデザイン的思考を養う番組です。デザインというとおしゃれなものや格好いいものをデザインして付加価値をつけると考えてしまうが、この番組では機能や仕組みを含んだ広い意味でのデザインを扱っている。番組では私たちの身近なものを題材に、それらがどのようにデザインされているかを探っていく。例えばバーバーサインだったり、おにぎりだったりTシャツ等が使われてきた。日常的に何気なく使っている物が実はとてもよく考え工夫されてデザインされているのを知るのは、それらを何気なく使ってきただけに、身近な所に発見があって驚かされるし楽しくなってきます。毎回ゲストを読んで話をしてくれますが、この話も面白いです。色々と考えるきっかけを提供してくれる番組です。

エアレース世界選手権 2015 NHK BS1



空のF1と呼ばれるエアレース。今年は日本でも開催されることになり盛り上がっていますが、3月からアビダブから始まる全8戦の世界選手権がNHKにて放送されます。このエアレースは小型の飛行機を使って、風船で作られたエアゲートを通過してタイムを競う競技です。最高速度370km/h、最大負荷12Gにおよぶ過酷な空中タイムトライアルの連続。日本からも室屋選手が出場します。テレビで見て面白いかどうかは判断しかねるが、現地で生で見ると迫力がありそうです。日本は千葉の幕張で開催され既にチケットが発売中です。最も交換なプレミアムスカイラウンジは2日間で30万円だそうですが、既にSOLD OUT。その他のチケットも結構いい値段がします。まずはアビダブでの開幕戦をテレビで楽しみましょう。第2戦は日本で5月16日が予選、17日に決勝が行われます。
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