怒るイタリア人 | 私のイタリア時間

私のイタリア時間

イタリアに住みはじめて、20年もの月日が経ちました。
イタリアでの何気ない日々。流れる時間の中で起こる、ふとした出来事や思い。
このブログでは、そんな日常を1枚の写真と共に書き綴っています。



霧の朝


外を見ると真っ白で

とても幻想的だけど

外に出てみたら

無茶苦茶、寒く

現実を知る。


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ケンカが勃発している。

あちらでも、こちらでも。


昨日は、フィレンツェの中心街で、

高額の支払いを請求された外国人が怒って、

タクシー運転手に殴りかかっているシーンが

ニュースで流れた。


誰もが、余裕が無くなっている気がするのは、

気のせいか。


お昼頃、

いつものように集荷に来てくれるお兄ちゃんに

箱を手渡ししているところに

アパート住民が車で乗り込んできた。


狭い道路のわりに

交通量の多い我がアパートの前の通りは

集荷の兄ちゃんが車を停めるスペースがなく、

だから、

車の出入りするゲートの前に停めていた。

悪いのは、

確かにこっち。


私は、アパート住民の車に向かって、

軽く会釈をして、

申し訳ない素振りを見せるも、

アパート住民のオッチャンは、

配送の兄ちゃんに向かって、

クラクションを鳴らし続けた。


穏やかだった兄ちゃんも

ちょっと声を荒げる。

「1分だよ。1分で終わるんだ。」


労いの言葉をかけたかったけど、

そしたらまた時間が長引くから、

そっと見送る。


オッサンは、相変わらず、

クラクションを鳴らし続けていた。


ほんの1分。


それが待てない時もある。

けれど、

その1分のために

皆が面白くない思いをするのもまた

考えものだ。


同じアパートの住民であるオッさんに

平謝りすることも考えたけど

ここはあえて、

何も言わずに、

家に戻った。


時には、

触れないでおく事で

避けられることもあるのだと

思いながら。



⬇︎今日もありがとう!



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最後までお付き合い、どうもありがとうございます。