今では、すっかり、
当たり前になった
イタリアンパスタ。
でも、
日本でのイタリアンパスタの歴史を紐解くと、
案外、短い。
それは、
私が大学に入ったばかりの頃、
初めて口にした、
イタリア風パスタ。
その時は、
本場モノって美味しいな〜と
単純に思い、
パスタをスプーンとフォークで食べるという...
イタリアでも、
そんな食べ方は、普通しない。
スプーンとフォークで食すのは、
イタリアでも、南の地方なのだと知ったのは、
つい最近の話である。
いずれにしても、
フォークだけで、クルクルっと上手く巻けなかった私は、
その後、
イタリアに住むことになろうとは、
その時は、想像だにしなかった。
イタリアに来ると、
案外、
スパゲッティというのは、
メニューでは少なく、
ショートパスタの方が多かったりする。
こんなにも、パスタの種類が多いと、
なぜだろう...
と思うかもしれないが、
これがまた、
ソースによって、
合う合わない があるのだから、
突き詰めていくと、面白い。
好きなパスタの味は？
と言われたら、
回答に困るくらいある、
イタリアのパスタだが、
実は、
忘れられない味がある。
それは、やっぱり学生の頃、
住んでいた町の駅近くに、
あったスパゲッティ屋さんの
「ナスとベーコンの和風パスタ」。
醤油ベースのパスタだが、
ほんのり甘く、
ナスとベーコンの脂の絡み具合が、
最高だったと思うのは、
若かりし頃の思い出...という、
スパイスもあるからだろうか。
戻りたいけど、
戻れない...
今となっては、味わえない味である。
世界各国で、
イタリアのパスタとピザは有名で、
あちこちで手掛けているけれど、
イタリア以外で、食すなら、
やっぱり、日本だな...
と旅をする度、思ったりする。
最後までお付き合い、どうもありがとうございます。
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