イタリア人と無賃乗車... | 私のイタリア時間

私のイタリア時間

イタリアに住みはじめて、20年もの月日が経ちました。
イタリアでの何気ない日々。流れる時間の中で起こる、ふとした出来事や思い。
このブログでは、そんな日常を1枚の写真と共に書き綴っています。




日曜日に海に行った、その帰り、

フィレンツェまでは、

各駅停車の電車に乗り込む。


2時間の旅路は、割に長いが、

友人とのおしゃべりで、楽しく過ごす

その最中、

切符のコントロールにやってくる。


午後の4時を過ぎた時間帯は、

海から帰るには、少し早い時間で、

みんなが程よく座れる程度の混み具合である。


風格のある、きりっとした感じの乗務員は、

ゆったりとした感じではあるが、

丁寧に挨拶をし、

一人一人の切符をコントロールしていく。


私たちが乗っている車両の初めの方で、

既に、無賃乗車を発見する。

言い訳めいたことをウダウダ言う、

この若い男は、

「休みの日は、どこの店も閉まっていて、
切符すら買えないよ!」

と愚痴をこぼすが、

電車に乗るのは、人生で初めてではなかろうに...

そう、心の中で思う。


乗務員は慣れたもので、

そんな言い訳には目もくれず、

いそいそと、罰金の支払い手続きをしている。


次は、私たちか?

と思いきや、

今度はお隣さんで、もめている。


杖を持った盲目らしいオバちゃんと、

その介護に当たる男性ひとり。

オバちゃんは、切符を持っているが、

男性は持っていない。

言ったところ、

「身体障害者の補助は、公共機関の乗車賃はタダなのだ!」と。

そう言われて、

盲目のオバちゃんが持つ切符を確認しようと

車掌が手を伸ばすと、

「これは、私のや~~!」

と怒鳴るオバちゃん。


なんだか、ちゃんと見えてる気がする...

のは、気のせいか?


足を引きずって小銭を稼ぐ、ジプシーと

あんまり変わらないような気さえする。


ともかく、一件落着し、

私たちもチェックが終わる。

その1分後。


今度は、背後で、別のオバちゃんが叫ぶ。


「出るとこ出るで~~!」

って、言ったって、

切符を持たないオバちゃんが悪い。


ここまでくると、笑ってしまう。


私たちが乗った Castiglioncello から フィレンツェまでは、

2時間の乗車時間だが、

10ユーロちょっとで、さほど高くはなかろうに...


市内のバスでも、

僅か1ユーロちょっとの乗車賃を節約して、

50ユーロの罰金を稼いでいる。


それでも、減らない無賃乗車。


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フィレンツェ人はケチだと言う。


どうでもいいけど...

切符くらいは、買ってくれ!

と思うわけである。










⬇︎ ダメなものはダメなんです...

  


最後までお付き合い、どうもありがとうございます。