イタリアで、おきまりのショーペロで思う... | 私のイタリア時間

私のイタリア時間

イタリアに住みはじめて、20年もの月日が経ちました。
イタリアでの何気ない日々。流れる時間の中で起こる、ふとした出来事や思い。
このブログでは、そんな日常を1枚の写真と共に書き綴っています。




友人が、日本からやってくる。


フランスを経由してくるフライトは、

既に2時間の遅れがあるが、

フィレンツェが小さいおかげで、

さして、私には影響がない。


フィレンツェの駅近くから、空港まで向かう専用バスは、

通常、30分おきに出ているし、

道が混雑していなければ、

15分ほどで着いてしまうほど、

遠く離れてはいない。


バスの発着所に着くと、

なんだか閑散としているように思ったのは、

時間が遅いからだろうと思っていた。


チケット売り場は、

電気がついているが、

誰もいない。

ウィンドウをノックしようが、

声をかけようが、

全く人の気配がない。


外にいる運転手は、

さして重要そうでもない話に花を咲かせている。


イタリア人は、おしゃべり好きだ。


そんなところを、

敢えて、割って入って、

「チケットを購入したい」ことを伝える。

「俺に任せろ!」

そう、答える。

「Ci penso io!(チ ペンソ イオ = 俺に任せろ!)

イタリア人がこう言っても、

あんまり、ちゃんと任せられたためしはない。

バスの中のチケット購入は、割高だが、

やっぱり、ちょっと高めに取られる。


ずるい...


けど、まぁいい。


無事に友人と再会することが出来、

さて、タクシー乗り場まで向かうと、

タクシーがいない。


係員みたいな格好をしている人たちが、数人いたが、

あいかわらず、ここでもおしゃべり。

なんだか、「sciopero(ショーペロ=ストライキ)」とか言っている。


だったら、最初から言ってくれ。

誰も何も言わないから、

そこで、しばらく待っていた私たちは、

結局、タクシーが来ないことを、

並んで、しばらく経ってから、知った。


いそいそと、来た時と同じバスに乗り、

一路、駅に向かうのである。


イタリアでは、おきまりのショーペロ。

給料交渉の為に、

ストを起こす。

年に一回とかなら、許せるけど、

結構、何回もやる。


ストをして、

給料が思うように上がってるのかは知らないが、

ちゃんと働いて、

収益が上がれば、

潤いは増すから、

その方が、よっぽど効果的なんじゃないか???

と思うけど、

それは、日本人的考えなのだろう...と思う。


そして、今日は、

鉄道のストライキ。

明日が土曜で、次が日曜だから、

人によっては、3連休。


あいかわらず、働かない。


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イギリスがEUから脱退するとかしないとか。


こんなイタリア見てたら、

EUに加盟している利点が、確かに見えなくなる。


加盟国に経済的支援をしても、

お金は返ってこないわ、

難民は押し寄せるわで、


それじゃあ、まるで、

チケット買ったが、

バスは出ないわ、

金は戻ってこないわ...

みたいなもんだ。


一体、

どこへ向かって行くのだろう...


そう思わざるをえない訳である。



⬇︎ あいかわらず...な、

  


最後までお付き合い、どうもありがとうございます。