わがまま?それとも、患者の権利? | やればなんとかな~る

やればなんとかな~る

口蓋裂という「おみやげ」をもって生まれて早23年。
医学生として勉学に励む傍ら、患者の苦悩を身をもって体験中。
患者としての苦しみ・痛み・辛さは優しいお医者さんになるためのワンステップ。
そう信じて、自分が自分で生まれた意味を日々探究しています。

初ブログ公開から一夜明け、、、

アクセス解析してみたらアクセス数17とのこと。

といっても、内自分が訪れた回数がいかほどのものか。

17全て自分なんてことも!?


そんな嫌~な、不安に掻き立てられながらも

1人でも多くの方に見てもらえるよう今日も書きます。


いやはや、病気のことを知ってもう1ヶ月になるんですが、

この1ヶ月で私大きく変わりました~。

一言で言うと、根暗になりましたね。

自分が反対咬合(俗に言う受け口)であること、

小学・中学時代に差別発言を受けた経験から

今までも少しはコンプレックス抱いてたんですけど、

それでも高校・大学では差別もなく、平穏な日々を過ごしてたんです。

病気のことなんて全く知らなかったから、自分の反対咬合は

個人の輪郭の違い程度の個性だろうって割り切れてたんですかね。


幼稚園入園前からスピーチエイドの装着を行い言語訓練に通い、

小学校から中学校の間4年半歯列矯正の装着。。。

矯正のための抜歯に何度通ったことか…。

いずれも治療を受けていた当時は苦しかったものの、

矯正器具が外れてからはそんなつらい記憶も消し去られてました。


そんな中、親の告白を受けて病院に行き、自分の横顔を日本人女性の

一般的な横顔と比較したデータを数値として見せられたとき、、、ショックでした。

「個性」ひとことでは片付けられない数値のズレがそこにはあったんです。

それ以来、ふとしたときに自分の過去の治療経験がリフレインして、

「何で自分なんだろう」ってしきりに思うようになってしまいました。


過去ばかりでなくこれからの治療に対する不安も山々です。

来年の長期休みを利用して、顎の骨格を治す手術を受けることになり、

先週から術前矯正を始めました。この矯正には1年半ほどかかるとのこと。

昔矯正をつけていた頃と違い、今は外見も気になるお年頃。

術前・術後矯正の必要性を聞いたときは正直ショックでしたね。

「また、あれかあ・・・」みたいな。

矯正治療は過去の4年間で決着済みとの思いが強かったので…。

思わず担当の先生に「手術より矯正が外見上イヤです。」と言っちゃいました。

でもその文句が功を奏したのか、矯正担当の先生が気を使って

プラスチックのブラケットにして下さいました!

止め金のゴムも透明で、現在下の歯に装着中ですが殆ど目立ちません!

リンガルブラケット(歯の裏側に装着するので外見では分からないもの)は

無理でも、ここまで目立たないのなら十分耐えられそうです。

唯一の難点は透明のゴムがカレーラーメンを食べたことによって、

黄ばんでしまったこと。次回はもっと濃い色を選ぶべきかなと思ったり。


本来なら治るだけでも感謝するべきで、

こんなわがままなんか言ってはいけなかったのかもしれないけど、

やっぱりいかにも「治療中」っていうのは嫌なものです。

矯正に関して人から突っ込まれるんじゃないか最初は不安でした。


担当の医師が異性でしかも年も離れている場合、

患者側の不安・要望・コンプレックスはなかなか伝わりにくいと思います。

でも、こういうときは勇気を出して思い切って言ってみるべきですね!

当たり前のことだけど、今回身を持って実感しました。

私も医師になったら、少しでも患者さんが意見しやすい治療環境を

心がけていきたいと思います。


ちなみに、実際術前矯正の話が出たときに、少しでも不安を抱く人って

どれくらいいるのかな。私だけがわがままなんでしょうか??

もっと強く病気に向き合えてる人の方が沢山いるんでしょうか??