10/11/08 忙しいあなたの代わりに新聞読みます 月曜コラム
メールマガジンのコラムを転載です!
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10/11/08 Vol.1568 まぐまぐ、melma!、めろんぱん 合計読者数35000人
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[9]月曜コラム「ON THE STREET CORNER」
松本由歌子:音楽フォトグラファー
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先週に引き続いてレコーディングのエピソードをご紹介します。
今年、私の写真がジャケットに使われたアルバム
Legend of Rock[RAINBOW KNIGHTS/PLATINUMSNAKE/MYG]
(販売元:コロンビアミュージックエンタテインメント)
の録音の際、色々な事がありました。その中で一番の衝撃について書きます。
この企画は、60年代から80年代の洋楽大物アーティストを、日本人トップ・プ
レイヤーが完全カバーするというものです。一枚のアルバムに3組が収録され
るオムニバス構成になっていて、その第二弾は、「レインボー、ホワイトスネ
イク、マイケル・シェンカー・グループ」でした。7月21日の発売に向けての
レコーディングが5月に行われ、6月にミックスダウンしてプレスの段取りです。
レコーディングの基本スタイルは、各パートを別録りし、それを後でエンジニ
アがミックスします。最初に録音するのはドラムパートで、その次はベースギ
ターです。ロックではドラムとベースを「リズム隊」と呼びます。リードギ
ターやキーボード、ボーカルなどの音入れは、これをヘッドフォンで聴きなが
ら、その上に重ねるようにして行われます。
5月上旬からスタートした録音は順調に進みました。それぞれカバー曲が3曲、
オリジナル曲が1曲の4曲ずつです。オリジナルは本家のテイストをふんだんに
盛り込んだ、愛と尊敬が満ち溢れているオマージュ作品となります。
リズム隊を録り終わり、ちょうど作業の中間点に来た5月16日に、ロニー・ジェ
イムス・ディオの訃報が飛び込んで来ました。今回の「レインボー・ナイツ」
がトリビュートしている「レインボー」のボーカルだったロニーは、小柄な体
から信じられない程の圧倒的な声量と、ドラマチックな歌唱とで、メタル界の
ゴッドファーザーと呼ばれていました。60歳を過ぎてもコンスタントに新作を
発表し、ロックフェスなどにおいても中心的存在で、「例えて言うなら10年前
の演歌における北島三郎的存在」と言う人がいます。言い得ています。大御所
の突然の死に、ロック界は大きな悲しみに包まれました。
カヴァー曲録音直前に本家が亡くなるなんて。ロニー・ジェイムス・ディオを
狂信的に崇拝している、「レインボー・ナイツ」ボーカルのディオけんの胸中
はいかに。一年前にマイケル・ジャクソンの訃報を聞いた世界中の「成り切り
アーティスト」たちの悲しむ姿が報道されていましたが、それと全く同じ状況
です。
周囲が声を掛けるのをためらっている間に、ディオけんは、何とロサンゼルス
のロニー追悼セレモニーに行くための航空券を、必死で手に入れようとしてい
ました。先週コラムに書いたように、レコーディングスケジュールは絶対厳守
で、穴をあけられたら全てが狂ってしまいます。考えただけでも恐ろしいです。
結局、空席を探せずに、フライトチケットを予約できなかったディオけんは、
レコーディングスタジオに現れ、魂のボーカルを無事録音できました。オリジ
ナル曲の歌詞は、追悼内容に全面書き換えされ、スタジオ入り後も何度も手直
しが行われたそうです。アルバムは予定通り、無事発売できました。
後日、プロモーションライブの打ち上げで、ミュージシャンとスタッフが話し
た時に、「あの時チケットが取れていたらどうなってたんだろうね」と、笑い
合った時、ディオけんが真顔で、行くことに迷いは全然無かったと話していた
ので、私はえーっと叫んでしまいました。そんなのありえないと驚きながらも、
そこまでのめりこんでいればこその演奏なんだなと、納得させられてしまいま
した。そしてその場に居たミュージシャンたちは、もしそんな状況に置かれた
ら、自分も同じ事をしたかもと思うかのような暖かい目で、彼を見ていました。
こちらのサイトから、そのオリジナル曲の「Sound The Warning Bell」が、
試聴できます。4曲目です。(文中の敬称は略しました)
http://amzn.to/9tJW37
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補足コラム
トリビューターにとって、「本家」はまさしく、神なんだなーと思いました!
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ロックミュージシャンのステージ写真ほかをお楽しみくださいね
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