10/06/14 忙しいあなたの代わりに新聞読みます 月曜コラム
メールマガジンのコラムを転載です!
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10/06/14 Vol.1470 読者数35000人(03/9/1創刊)
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[8] 月曜コラム「ON THE STREET CORNER」
松本由歌子:音楽フォトグラファー
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2月に国立新美術館で行われた「文化庁メディア芸術祭」で、アップル社の製品
が独占状態で導入されている様子を見て、私は憤りに似た疑問を抱きました。
なぜ日本政府が、米国のいちメーカーを優遇するのか。官僚が国内メーカーを
迫害するだなんて、言語道断と感じました。芸術祭に関する情報は、iPhone
アプリでしか見られないし、会場内の音声ガイドもiPodです。まるでアップル
社の販売促進キャンペーンといった様相でした。
しかし今は、これで良かったのだと、考えを改めました。
つい最近まで、携帯電話のシェアは国産メーカーが圧倒的でした。国内メーカー
は、仕様を国内向けに特化しすぎて国際競争力を失ってしまっていました。そ
れは鎖国のようでした。そんな日本に、iPhoneという「黒船」が襲来して、
国内メーカーに冷水を浴びせ、市場に風穴を開けたのです。
そもそも、なぜ日本の携帯端末はガラパゴス状態になったのでしょうか?
それは発想の硬さと、思い込みの激しさ、ひいては企業の保守的な組織構造の
せいかも知れません。それが製品スタイルに、にじみ出てしまって、遊び心が
乏しいラインナップになってしまったのでしょう。
例えばメールに使う日本人が大好きな絵文字の事です。おそらく国内メーカー
は、これが不可欠であり、だから絵文字のない外国製品など敵ではないと考え
たのではないでしょうか。でも絵文字なしでもiPhoneは売れました。今では
ソフトバンクの孫社長の働きかけで、iPhoneも新しい機種では日本の絵文字
が使えるそうです。
これで国内メーカーは、死に物狂いで開発に取り組まねばならなくなりました。
「疾風に勁草を知る」つまり、厳しい状況に追い込まれてこそ、真の強さを発
揮するのが、本当の実力です。国内メーカーがこれを機会に、世界中が欲しが
る携帯端末を開発したなら、ピンチがチャンスに変わります。
産業を過保護に守ってはいけないのです。競争に勝ってこそのブランドです。
私は2005年よりWillcomのW-ZERO3を使っています。ボディはシャープ社製
で、PDA・ザウルスモデルを継承しています。2010年現在、魅力的なアプリは
何ひとつなく、ツイッターも使いづらくて困っています。しかしQWERTYキー
ボードが最高に打ちやすくて手放せません。
そしてやはり、日本人として、精密機器でアメリカに負けを認めるのは、嫌な
のです。この分野でもしも敗北すれば、メイド・イン・ジャパンのブランド価
値が失われ、国力が低下し、私たちの賃金も下降したまま上がることがなくな
ります。
電子機器の天下は短く、アップル社の勢いも、確定ではありません。巻き返し
のチャンスは十分あります。電子立国日本の復活を、私は心底祈ります。
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補足コラム
もしも、iPhoneを超えるものを日本のメーカーが作って、世界中がほしがるようになれば、
どんなにすてきなことでしょうか?
そう思いませんか?
がんばれニッポン!
音楽フォトグラファー 松本由歌子のブログトップはこちら
ロックミュージシャンのステージ写真ほかをお楽しみくださいね