「夢のカリフォルニア」
TBS系列の金曜ドラマ。
2002年4月1から6月まで放送された。
主演は堂本剛。
以下、あらすじ~Wikipediaより
毎日を平凡に暮らし三流大学に通う山崎終(しゅう)。
何処にでもいるようなごくごく普通の大学生。
ある日、中学の同窓会の知らせが届き出席することになるが、その日を境に終の人生に変化が起きる。
では、感想です。
ドラマは、バブル崩壊後の不況の日本社会を描いていて、非常に
現実的だし、ストーリー自体派手な内容ではないし、大きな盛り
上がりもない。
一言で言ってしまえば、青春群像劇。
そして、自分探しの旅。
あ、一言じゃなかった。
剛くん演じる終は、どこにでもいるような、ごくごく普通の青年で、しかもスポンジみたいと言われるほど存在感が薄い、就職活動中の大学生。
国仲涼子さん演じる恵子は、中学生の頃はクラスの中でみんなが
憧れる女の子だったけど、大学受験の失敗で道を踏み外し、事務
職のバイトとして働いてはいるが、現状に不満を抱えている。
柴咲コウさん演じる琴美は、スカウトされ、モデルの仕事をして
いるけれど、過去のイジメからくるコンプレックスによって、笑顔を作ることができない。
また、恋人は自分の外見だけでそばに置いているんじゃないか、彼の前でダメな自分を出すことができないと悩んでいる。
そんな等身大の主人公たちの日常と悩みだからこそ、自分が就職活動していた頃や、転職活動中と重なって共感できるし、話に入りこんで見ることができた。
また、登場人物一人ひとりのセリフや、時々入る終の語りには、
胸がぎゅっと切なくなって、心に響いた。
後半、3人の逃避行は必要か?と思わなくもない。
ちょっと気になったのが、リクルートスーツで、なぜグレー
なんだ(´・ω・`)?
敢えての意味がわからない。
アイドルグループKinKi Kidsの堂本剛が、こんな冴えない役を演じているところがすごいよね。
服も、センスが良いでもなく、ダサくもなく、「あ~、いる
いる」って感じ。フツー。
21歳男性、パジャマ着る?
かっこ良さ、皆無(゜ロ゜)
だけど、剛くん自身、真面目で大人しくて、大勢の中に入ると
目立つタイプではないから、終と重なるところが多かったのかな、と思う。
ここ最近、立て続けに、「元カレ」「君といた未来のために」
「ホームドラマ」そして、「夢のカリフォルニア」と見てきて、
一つ一つのドラマで、それぞれの役をあまりにも自然に演じて
いるから、つい剛くん自身の素で演じているかのように見える
けど、こうして見ると、全く異なるキャラクターを見事に演じ
分けているのに、驚かされる。
役者として、ほんと振り幅が広いな、って。
役を自分に近づけるのではなく、憑依するタイプの役者なんだ
ろうね。
最近は、ソロの音楽活動がメインで、すっかりドラマから遠のい
てしまっているけど、30代の剛くんだからこそできる演技が
あるんじゃないかと思う。
堂本剛の役者としての才能を眠らせておくのは惜しいから
またドラマに出て欲しいな。
33分探偵や天魔さんのコメディーで振り切った演技も楽しかった
けど、剛くんの演技はシリアスの方が光る。
思いっきり悪役の知能犯とか、医療ドラマとか、戦争(自衛隊)
ものとか、とにかく、見たことのない役を演じる堂本剛が
見たい。
ドラマオファー、来てないのかなぁ。
来年は、ドラマあると良いな。
去年の「プラトニック」は、BSで見逃してしまったんだよね。
地上派での再放送があるかと思って待っているけど、一向にない
ね(´・ω・`)
地上派で流さないなら、DVD化して欲しい。
評判の良かった演技をぜひ見てみたい(*´ω`*)
最後に、冴えない役の終なのに、イケメンが出てきてビビった
シーンをUPして終わります。
海に潜って出てきたら、塗れた前髪を撫で上げて、おでこ全開
のイケメン登場(*≧∀≦*)
冴えない終とわかっていても、恵子と琴美はなぜ落ちない?!
いや、そういう恋愛系のストーリーじゃないから、と自分で
ツッこむ。
じゃあ、見ている人が勝手にキュンキュンしちゃうって
ことで(*´∀`*)
これは、ラスト。
立てた親指越しに空を見上げるシーン。
これもまた、キュンが止まらない(*≧∀≦*)