数分前まで夕日に照らされていたこの道も、今は暗い夜へと染まる。
楽しかった1日はあっという間に終わってしまって、
さっきまで笑顔でいっぱだったトモの顔も、今は寂しそうに伏せられている。
もっと一緒にいたい。
まだ別れたくない。
そんな声が聞こえてきそうなトモの態度に、俺は顔をほころばせた。
あまり素直に気持ちを口にすることのないトモ。
まぁただたんに恥ずかしがってるだけなんやろうけど・・・。
だからこうやって態度で示してくれるのは嬉しかったりする。
家の前まで着き、繋いでいた手をそっと解いた。
「ほな、また明日な。」
「・・・・うん。」
何か言いたげなトモに背中を向ける。
『俺かてもっと一緒にいたい。お前を帰したない。』
そう言うのは簡単やけど、今日はトモに・・・・トモから求めて欲しい。
熱い視線を背に受けながらも振り返りはせず、
今来た道をゆっくりと戻る。
はよ・・・・
はよ引止めに来い。
トモが一言まだ俺とおりたいて言うてくれたら、俺は今夜トモを離しはせんやろう。
後もう少しで曲がり角。
やっぱあかんか・・・・・そう思った時、
小さな足音が近づいてきて、次の瞬間背中に小さな衝撃。
腹の辺りに巻きついてきた手。
背に感じる柔らかな温もり。
振り返らんでもわかるトモの気配に、喜びと幸せが溢れ出す・・・・・。
「遅いんじゃボケェ・・・・。」
俺は背中にいたトモを胸の中へと掻き抱いた。
後ろから抱きついてきた君
*****************************************
侑士お誕生日おめでとう!!
書くつもりなかったんですけど、もっちゃんがクソ忙しい年末にある
私の誕生日にプレゼントをくれるらしいので
前払い?前お礼?みたいな感じです。ww
ネタが思い浮かばなかったんで、初めてお題サイトさんでお題を頂いてきました。
お題サイトさんはBLUE TEARS 様です。