日本が財政破綻したら「大阪都構想」が実現しちゃう本当の理由 | 法律でメシを食う35歳のブログ~露木幸彦・公式ブログ~

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1980年生。国学院大学卒。行政書士・FP。金融機関では住宅ローンのトップセールス。離婚に特化し開業。年間相談件数は1,500超。離婚サポートnetの会員は1万人と日本最大。マスコミ掲載多数。読売、朝日、日経各新聞、テレビ朝日「スーパーJチャンネル」等。

お友達・川上徹也さんの最新刊を購入し、読み終えましたので
今日はその紹介です。



法律でメシを食う30歳のブログ~露木幸彦・公式ブログ~-ヒトラー


この本は現大阪市長・橋下徹氏の演説と、悪名高いドイツの独裁者・ヒットラーの演説を分析した結果、
やはり共通点が多かったため、その危険性に警鐘を鳴らすものです。




具体的には仮想敵を作る、欠点を抱えた主人公を演じる、自分と国家を重ねあわせる

などなど。
論より証拠。本書には本物の演説が掲載されているので、2人の類似性は疑いようがありません。




それでも私をはじめ、皆さんも「橋下氏が独裁者になる」という絵

具体的にイメージできないのでは
ないでしょうか?正直なところ。




本書がいまいちピンと来ないのには理由があります。
それは今の日本が「平和すぎるから」です。




多くの人は衣食住に困らず、最低限の貯金があり、安定した収入を得ています。
だから、仮に橋下氏が巧みに煽動しようとしても、
見破ることができるだろうと、タカを括っているのです。今は。





とはいえ、ヒットラーが勢力を拡大し始めたのは、ドイツが平和だった時代ではなく
第一次世界大戦に負け、国内がメチャクチャだった時代です。
ハイパーインフレが起こり、パン1つが何万円もする異常事態。





大手企業は倒産し、町中に失業者があふれ、盗難や強盗など犯罪が急増する・・・そんな混乱期に
ヒトラーが「都合のいいこと」をふれて回ったから、国民は「見破る」ことはできなかったのです。





では日本はどうでしょうか?まだ数年は大丈夫ですが、近い将来、財政が破綻するでしょう。
もしも、日本国内が当時のドイツと同じような状況になったら、
確かに甘い言葉にそそのかれる危険は十分にあるでしょう。





ただ、100人に99人は甘えん坊なので、現実的には

「今のうちから気をつけようよ」と言ったところで
大半の人は聞く耳を持たないでしょう。目の前に危険が迫ってくるまでは。




だから、本書と一緒に、この本を読むのが良いと思います。



法律でメシを食う30歳のブログ~露木幸彦・公式ブログ~-フリードマン


基本的には漫画なので薄っぺらいですが、「日本が財政破綻したら、どうなるのか」
かなりリアルに、そして要点をつまんでいるので、「わが身」として、とらえることができます。
特に「預金封鎖」は秀逸です。





実際、橋下氏も登場するのですが(苦笑)この漫画のなかで、

橋下氏がヒットラーばりの演説をしたら
民衆がどうなびくのか、それを想像しながら、本書の演説実例を読むと、さらに面白いと思います。