先日、初めて朝日新聞の本社にお邪魔してきました。
露木行政書士事務所・露木幸彦と申します。
今まで朝日新聞はもちろん、週刊朝日、アエラ、テレビ朝日と「朝日グループ」に
お世話になっていますが、基本は担当者さんに、事務所まで来てもらっていたので
意外にも今回は「初」だったのです。
不可思議なのは、受付裏のあるロビー。まさにホテルような雰囲気ですが
同じ社内にはタリーズコーヒーもあるのです。
私のような一般ピープルは、タリーズの方が落ち着きますね(汗)
さて前回までは母子家庭になると手当が出るけれど
自分の収入や養育費、両親との同居の有無によって金額が変わるというお話をしてきました。
今日はその続きからです。
2.【就業の見込み】
専業主婦の妻が子供を引き取る場合、離婚後、どれくらい収入を得られるのか
→保育所の空き状況を確認する、実家の協力を取り付ける、職安に行き感触を確かめる
*「しばらく働けないから養育費を増やして欲しい」は通用しない。本当は子供が小さいから
気持ちの整理をしたいから、新天地に慣れるまで、などの理由で。
しかし、相手に「それなら働け」と言われるのがオチ。
だから、専業主婦が離婚する場合、すぐに働き始める必要がある。
*リカツ(離婚活動)とは?
2年前に流行語大賞にノミネートされ、NHKドラマ化されるほど注目される。
(火曜10時の「コンカツリカツ」)マスコミは「奥さんがこっそり離婚を企てる。夫は何も知らない。
ある日、置手紙が・・・」というシチュエーションが大好き。
平成19年離婚年金分割のときも同じ。
しかし、実際には突然、離婚が増えることはない。
・子供を預かってくれる保育所や学童、保育施設があるのかどうか?
・保育料や食事代はいくらなのか?
・離婚後、実家に戻ることができるのか?
・働き先はあるのか?
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● 離婚の相談をする客は増えている?来られる方の年代・傾向は?
◇ 相談の傾向(事務所の相談実績より)
・平成20年1月~12月 1,446人
男女比
男性:375人(26%)女性:1,071人(74%)
年代別
男性20代:60人(17%) 30代:206人(55%) 40代:59人(15%) 50代:50人(11%)
女性20代:182人(17%) 30代:675人(63%) 40代:182人(17%) 50代:32人(3%)
・平成19年1月~12月 1,287人
男女比 男性:231人(18%)女性:1,056人(82%)
年代別
男性20代:66人(29%) 30代:94人(41%) 40代:62人(27%) 50代:9人(3%)
女性20代:253人(24%) 30代:549人(52%) 40代:211人(20%) 50代:43人(4%)
◆ 日本全体の離婚件数は年々減少しているが、事務所の相談件数は増えている。
離婚予備軍の数が増えているけれど、なかなか離婚成立まで至らないことを示している。
◆ 相談の大部分は30代女性。子供が小さいうちは離婚を切り出しやすいから。
逆に40代、50代になり子供が大きくなると転校や苗字が問題になり、制約が多くなる。
◆ 平成20年になって50代男性の相談が急増。年金分割が浸透してきたため。
相談の多くは、夫が別の女性と再婚したいためで、今までは妻を説得できなかったが
年金分割が始まり、妻が話し合いに応じるようになった。
●離婚する、したいと思った時には何をすれば良いのか?
1.話し合いの準備
→離婚の話し合いは、大きく分けると離婚成立と離婚条件の2つ。
具体的には離婚するよう説得することと、養育費や慰謝料などの金額を決めること。
離婚の説得は離婚原因によって異なるため
何が原因、理由なのか、相手はどうあれ、まずは自分の考えをまとめること。
(浮気、暴力、借金、性格の不一致、家事育児の不満、セックスレスなど)
養育費や慰謝料、財産分与などお金については
請求する金額とその根拠を決めておくこと。
どちらも、自分なりのシナリオと想定問答集を簡単に作っておく。
・別居先の確保と別居の準備
→離婚を切り出した後は、同居を続けにくくなる。
1つは離婚協議が始まると今まで以上に関係が悪化し、
毎日のように喧嘩になるため、それに耐えられないため。
もう1つは離婚する相手の家事や世話をするのが苦痛になり
それを放棄したいから。
どちらにしても離婚協議の途中で別居することになるから
どこに転居するのか、あらかじめ用意をしておくこと。
別居の方法は実家に戻る、アパートを借りる、のいずれか。
実家の場合、離婚を切り出す前に、両親に話をしておくこと。
アパートの場合、めぼしい物件を探しておくこと。
県営、市営住宅を希望する場合は、ダメ元でも抽選に応募する。
別居の準備とは、生活費の確保と、家財の持ち出し。
別居後、生活費が止まるケースが多く
その対策としては相手の通帳、カードを持ち出すことが1つ。
もう1つは生活費の支払を約束してから、自宅を後にすること。
家財を持ち出さずに別居先で生活を始めると、家財を買い揃える必要があり
大きな負担になる。
すべて持ち出せないにしても、何と何を運ぶのか、あらかじめ決めておくこと。
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・第3者へのアプローチ(浮気相手、銀行、保険会社など)
→配偶者ではなく、それ以外の人間へのアプローチ。
離婚を切り出す前に出来ることはやっておくこと。
1つは浮気相手。浮気が原因で離婚する場合、事前に相手と話をしておく。
もし相手が関係の継続や再婚を望み、それをやめさせることができない場合
強い気持ちで離婚に踏み切ることになる。
一方、浮気相手とのやり取りで、関係の解消を約束できた場合
配偶者をやり直すことができれば、離婚を切り出さなくても良い。
また自宅が持ち家で住宅ローンが残っている場合、銀行に相談しておく。
あなたが自宅を引き取りたい場合、持分や住宅ローンをあなた名義にするのは
銀行の審査が必要になる。
いざ離婚を切り出し、相手が名義変更にOKした後
銀行に相談し、審査をパスできないような状況は避けたい。
同じく生命保険や学資保険の契約者を変更するにも
保険会社の審査が必要で、これも事前に相談しておくと良い。