先日、「ハウスメイド」を観てきました。
ストーリーは、
上流階級の邸宅でメイドとして働くことになったウニ（チョン・ドヨン）。無口で従順なウニは懸命な働きぶりで先輩メイドのビョンシク（ユン・ヨジョン）や一家の信頼を得るが、ある日、一家の主人であるフン（イ・ジョンジェ）が、双子を妊娠中の妻ヘラ（ソウ）と6歳になる娘がいる身であるにもかかわらず、ウニの部屋へ忍び込みひそかに関係を持ってしまう。
というお話です。
予告がとても面白そうだったので、期待して行ったのですが、ちょっと残念な感じでした。期待しすぎたのかしら。主人がメイドに手をつけるなんて、良くある話ですよね。予告では、すごい復讐をやりそうだったんだけど・・・。少し、肩透かしを受けたような感覚です。階級が上の人間ならば、何をやっても許されるって事ですよね。なんだか、とっても韓国らしい映画だなって思いました。
韓国って、色々映画を観てきたけど、一族は大切だけどそれ以外は殺しても良いくらいの考え方ですよね。絆が強くて、その反面、自分の味方でなければ何をしても良いって感じ。日本人とは、ちょっと感覚が違います。どちらかと言うと、極道系の考え方みたい。だから、親族以外は、良い顔をしていても、いつ裏切られるか解りませんよね。
映画にもどして、主役のウニは、素直な性格なのかもしれませんが、あまりに頭が悪いんですよ。普通、こういう状態になったら逃げると思うんだけど、逃げないんですよね。で、予告であったように、復讐をバリバリするのかと思いきや、う～ん・・・・。ネタバレになるから書けないけど、大して、相手にダメージを与えてないと思うんですよね。なんだか、残念な感じ・・・。
主人と奥さんは、ハッキリ言って、上流階級なら普通の暮らしだし、性格だと思いますよ。彼らは当たり前の事をしているだけなんですよ。彼らの辞書には、この生活が普通なの。メイドに手をつけるのも普通だし、金でカタをつけるのも常識、使えないなら辞めさせるって、当たり前でしょ。観ていて、当たり前だから、メイドたちの態度が、どーも仕事を完璧にこなしていなくて、プロのメイドじゃないなぁって思ってしまったほどです。メイドとして仕事をするなら、仕事に私情を挟むなよ。プロとしてやってくださいよ。
普通は、メイドに同情するんだろうけど、あまりの頭の悪さにイライラして、主人と奥さんに感情移入してしまいましたよ。こんなメイドが居たら、面倒だろうなぁ。言う事は聞くけど、それ以上は絶対出来なさそう。最近の若い社員も、言った事のみやって、自分で考えて行動するって事が出来ないんですよね。先が読めないんですよね。頭が悪いの。使いにくい・・・。
プロのメイドや執事って、こちらの行動を見て、先に行動してくれますよね。先が読めない人間は、メイドとか執事は出来ないですよ。頭が良くないと出来ない仕事です。
そうそう、一つ気が付いたんだけど、いきなり発火する場面があるんですね。で、後ろのオバさん達が、”超能力？それとも幽霊なの？ファンタジーなのかしら。”って言っていたのですが、全く違います。布や毛が濡れているので、空気との接触や温度で自然発火する液体（石油系です。）で濡らしていたか、それとも、もしガソリンなら、液体が気化して直ぐに引火するので、シャンデリアのところで引火したことも考えられます。わざわざ、濡らした状態にしているので、そこは、確認してくださいね。
この映画、まあ、お薦めしても良いかなぁ。期待していくと、肩透かしされますので、期待しないで行ってください。そうすれば、楽しめると思います。
・ハウスメイド＠ぴあ映画生活
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