先日、「クリスマス・ストーリー」を観てきました。
ストーリーは、
フランス北部の街ルーベ。クリスマスを迎えるヴュイヤール家に子どもたちが帰ってくる。初老の母ジュノンが白血病に冒され、長女エリザベートと息子のポール、末っ子のイヴァン一家、甥っ子のシモンに加え、5年前に家族から追放された問題児の次男アンリも恋人フォニアを伴い顔を揃える。かつて6歳だった長男ジョゼフを同じ病で亡くしたジュノンは、夫アベルの励ましを余所に唯一の治療法である骨髄移植を躊躇していた。
というお話です。
典型的フランス映画という感じの映画でした。友達がフランス映画祭で聞いた話では、アルノー監督の前作”キングス&クイーンを観ていたファンの方には判る内容があったそうです。アンリの恋人役で出ていたユダヤ人の女性が、どうも前の映画とのつながりだそうです。だから、ファンの方には嬉しい映画かも知れませんね。
映画が150分もあり、ちょっと疲れるかな~。ストーリーにあまり波が無くて、理解に苦しむ場面もいくつかありました。不思議な家族で、死んだ長男を忘れず、長女は次男を嫌っていて、三男はその仲を取り持とうとしています。父親は次男のアンリを大切に思い、母親はアンリを嫌っている。なんだか、難しいでしょ。嫌っている理由も、はっきり判らないし、うやむやなの。とっても微妙な関係が絡まっていて、難しいんですよ・・・。
でも、ひとつひとつ観ていると、人間の身勝手さや、思いやり、家族の絆などが見えてきて、面白い風景が現れます。クリスマスの前後の家族の集いなんですが、普通の家族と違い、とってもアンバランスなんです。暖かい家族の集いという感じじゃないの。愛はあるんだろうけど、でも、どこかズレてしまっているのを、少しづつ修正しようと努力します。
家族のゆがみは簡単には直せないけど、努力してみることは無駄ではないということが描かれていました。血が繋がっているのだし、どんなに酷いことを言い合っても、いつかは解り合えるのではないかと思います。それが家族ってものでしょ。そんな気持ちにさせてくれる映画でした。
でも、いかんせん、長かったし、フランス映画だから結論出ないし、疲れました。私は、あんまりお奨め出来ないかな~。フランス映画の玄人向きに思えました。結構、フランス映画って、年配の方に人気なんですよね。確かに、落ち着いて観ていられるし、派手なドンパチも無いからショックも無いし、良いのかも知れないけど、若い方には、ちょっと物足りないかも。興味がある方は、観に行ってみてください。
・クリスマス・ストーリー@ぴあ映画生活
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