「ザ・ウォーカー」 原題は、はっきり神と言ってるじゃないですか! | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
スミマセンが、ペタの受付を一時中断しています。ごめんなさい。

先日、「ザ・ウォーカー」を観てきました。とかげ

予告CMが、あまりにも内容とかけ離れていますね。


ストーリーは、

核戦争により文明が崩壊した未来。世界で一冊だけ残る本を運び、30年間旅をしている男イーライ。しかし、彼はその目的地を知らない。本に触れる者をためらわずに誰でも殺すイーライだが、彼は旅の目的地を知らない。ひたすら西へ向かう――それだけを手掛かりに歩き続けている。ある日、とある小さな町に立ち寄ったイーライ。そこは、本を探し続ける独裁者カーネギーという男が独裁者として君臨する町だった……。

というお話です。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-ウォーカー1

日本の配給会社は、アクションスペクタクルで売りたかったのかな?製作者の意図と違ってます。

これ、原題が「THE BOOK OF ELI」でしょ。「ELI」=主人公の名前イーライと読ませているけど、これ、エリです。「エリ、エリ、レマ、サバクタニ 」これは「わが神、わが神、なぜわたしをお見捨てになったのですか」というキリストが磔けになった時の言葉です。エリ=わが神です。だから原題は、「エリの本」=「神の本}=「聖書」です。
製作者は、聖書の話を作ったのに、日本では、まったく違うものとして公開されている。面白いですね。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-ウォーカー2

この核戦争は、宗教が原因だったとされ、宗教は悪者とされて、聖書はすべて燃やされたという設定の上に、この話は始まっています。これ、今のテロが行くとこまで行ってしまうとこうなってしまうよっていう警告なのだと思います。それぞれ、信じるものは違うけれど、ある程度で折り合いをつけて行かないと、自分の首も絞めることになるのだと訴えていると思いました。


荒廃した世界で、人間は安らぎを与えてくれる何かを求めていて、それが神の教えを説いた聖書なのだけれど、それを悪用しようとする人間と、人間の安らぎの為に使おうとする人間との戦いです。この戦いが、ま、アクションとなる訳ですが、確かに、映画のほとんどは、この戦いなので、アクション映画と言えばそうかも知れません。でも、訴えている事は、違うんです。アクションばかりが強調されていて、あのCMを観て、期待して行った人は、意味が良く解からないのではないかと思います。


ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-ウォーカー3

主人公の名前が イーライ=エリ なので、彼が新世界の 救世主=キリスト としたかったのだと思いますが、救世主が、あんなアクションで無駄な殺生をしちゃダメだよねぇ。(笑)今回のデンゼルさんは、すごいです。舞っている様に人を殺していくんです。美しいですよ。でも、殺す事は悪い事だって気が付くから、大丈夫です。ゲイリー・オールドマンは、それほど変な人ではなく、ちゃんと統率者っぽくて、カッコよかったです。ミラ・クニスは、確かに次世代アンジーと言われるだけあって、アンジーに似ています。そういえば、懐かしいジェニファー・ビールスが出てますよ。

本=最終兵器というイメージでCMが出ていますが、まったく違います。原題がそれを示しています。これは、ネタバレでも何でもなく、まったく意図と違うイメージを観る前に与えてしまうCMがイケないのだと思いますよ。映画を観れば解かりますが、最初から宗教戦争、聖書という話は出ています。前知識を入れてから観に行かないと、アレッ?っていうことになりますので、気をつけてください。

ゆきがめのシネマ、試写と劇場に行こっ!!-ウォーカー4

内容的には、深い話で、面白いです。宗教というものは、利用する人間によって、悪くも良くもなるのだということを訴える映画なので、そういうことを解かって観に行ってください。私は、こういう、考えさせる映画は、お奨めしたいと思います。観て、世界の事、宗教の事を考えて欲しいです。誰のためでもない、自分の為にです。カメ

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